Uber Eats 配達員をきっかけに会社を設立した元TV制作ADの尾崎浩二さん

元TV番組の製作スタッフだった尾崎さん(通称タケさん)は、軽い気持ちで、人気料理店の食べ物を自宅で手軽に楽しめるフードデリバリーサービス「Uber Eats (ウーバーイーツ)」の配達員を始めたことからわずか1年で人生が大きく動き出した。彼が提案するUber Eats配達員のための福利厚生サービスや、Uber Eats を始めとする副業の魅力や可能性について話を伺いました。

_Uber Eats配達員をはじめたきかっけは?

前職はTV番組制作の仕事だったのですが、時間が不規則だったりして体調を崩してしまって。そんなときに知ったのがUber Eats配達員でした。次の仕事としてファイナンシャルプランナーの資格を取るために勉強を始めた頃だったので、勉強の空き時間の活用と体力作りくらいの軽い気持ちで、2016年の10月頃から登録をして配達員を始めました。

Uber Eatsについて語る尾崎浩二さん

_どんな人がUber Eats配達員をしているの?

フリーランスのカメラマンやライター、俳優さんなど別の本業があって副業として働く人と、主婦やシニアの方の隙間時間のお小遣い稼ぎ、またはロードバイクやトレーニングが趣味でただ走るならお金をもらえたらラッキーという3つくらいのタイプがあると思います。Uber Eats配達員は、配達の合間に日比谷公園なんか集まる場所なんですが、そこでのコミュニケーションもすごく楽しくて。僕の中では、年齢や職業の垣根を越えてフラットで話せるサークル仲間、みたいなイメージです。

自転車配達のイメージで撮影

_Uber Eats配達員をやってみて感じたことは?

やってみるとなかなか孤独な仕事で。思うように注文が入らなかったり、ちょっと嫌なお客さんに当たってしまったりすると誰かに相談したいなと…。そんなときに僕がUber Eats配達員のグループLINEを作ったんです。このグループを管理し始めたことで、僕の人生が動き出しましたね。そこで情報を共有し合ったり、悩みを相談したり定期的にオフ会を開いたりする中で、「僕一人じゃないんだな」と思うと頑張れるし、彼らとの出会いがすごく刺激的でUber Eats配達員をやってよかったなと思える一番の理由です。初めは登録者が30人くらいでしたが今は360人くらいまで広がりました。そこで得た人脈と彼らとの信頼関係が、次のビジネスにも大きく活かされています。

インタビュー取材 尾崎浩二さん

_具体的にはどんな風に変わっていったのでしょうか?

ファイナンシャルプランナーの資格を取得したこともあって、僕がまず広めたのはUber Eats配達員のための保険の加入でした。自分で色々調べてUber Eats配達員でも加入できる保険を見つけて、それをブログ(http://ameblo.jp/delivery-tk/)やツイッタ―(https://twitter.com/tktk2ub)を使って発信したところ、配達員から色々相談されるようになったんです。そこからUber Eats配達員のための福利厚生について考え始め、企業とのコラボレーションなど新しいビジネスの声がかかるようにもなりました。こんな展開はまったく予想していなかったので自分でも驚いています。

Uber Eats配達員のバック
Uber Eatsパンフレット
サポートセンターで登録すると、マニュアルが載っている配達パートナーブックとバッグがもらえます(バッグはレンタル)。

_今後挑戦してみたいことはありますか?

今も少しお手伝いしているのですが、宅急便でもアマゾンでも配達員の人手不足が深刻な問題ですよね。そこをUber Eats配達員とコラボレーションできるような仕組みができたらいいなと思っています。あとは、日本はまだまだ法整備に時間がかかるかもしれませんが、RIDEシェア(タクシー)のUberが入ってきたときに、配達業界に革命が起きると思うんです。将来的には僕もUberドライバーをやりたいと思っていて、今はそのためのノウハウをUber Eats配達員で集めているというイメージです。5月から新しいアプリサービスの協力もしているので、今からとてもワクワクしていますね。

_これからUber Eats配達員を始めてみようという人にアドバイスを!

Uber Eats 配達員は上手くやれば1日1万円程度、神と呼ばれるレベルになると1日2万円稼ぐ人もいます。ただ、半数くらいの人は「なんだ、数千円しか稼げないじゃん」と数回やったきりな人も。そういう人たちには僕らのコミュニティに入ってくれたらどんどんコツを伝授しますよ(笑)。あとは、始める際にUber配達員のブログをフォローするとコードを書いている人がいるので、それを取得してから始めると、紹介ポイントがもらえるのでおすすめです。
働き方改革が叫ばれる今、Uber Eatsなどの副業は益々需要があると思っています。僕の周りの配達員たちは、大学生から主婦や60代の方まで、皆とっても生き生きとしています。まずは気軽にトライしてみると、人生が動くきっかけになるかもしれませんよ!

Uber Eats配達員のバック