コロナ禍でシェアリングエコノミーを通して収入を得る“シェアワーカー”が急増した今こそ、シェアワーカーが安心して働ける支援サービスが必要なのではないか、とシェアリングエコノミー協会は考えました。そこで、もしもに役立つ共済、保険から福利厚生、相談窓口などを総合的にカバーする月額会員制度「シェアワーカー会員サポートプラン」がこの春スタートします。今回は、開発者であるシェアリングエコノミー協会の糸原絵里香さんと、加藤こういちさんに、このプランへの思いや具体的な活用方法をお聞きしました。

 

(お話を伺ったお二人)


糸原絵里香さん

料理、家事代行、英語指導、民泊など7のスキルで生計を立てている。シェアリングエコノミー協会ではシェアワーカー会員を担当。
Twitter : @erika_itohara


加藤こういちさん

タイムチケット歴代売上1位のシェアワーカー。これまでにシェアエコサービスを2,000回・60種類以上を使って暮らすシェアエコの達人。シェアリングエコノミー協会ではシェアワーカー会員を担当。https://www.sharing-economy-pro.com/

 

_なぜサポートプランを開発しようと思ったのでしょうか?

糸原さん:きっかけは、非正規雇用、副業、パラレルワーカーといった方たちが、会社員の人たちと同じように、働く上での安心を自分の意思で選択できる機会が少ないと感じたことです。何か失敗や事故があれば自分で負担したり責任を負わなければいけません。
私自身もシェアワーカーですが、以前家族が亡くなったときにすべての仕事のキャンセルの手間、手数料を負ったことがあってとても大変でした。組織(or 企業)に所属していれば忌引き休暇などのサポートが受けられることが多いです。

加藤さん:これまでのシェアワーカーの働き方はあくまで副業の一つと言う意識が強く、生活に依存するほど浸透していなかったので、課題も保障の必要性も少ないのが実情でしたが、2020年でコロナを理由にシェアワーカーを始めたという人が4~6割となり、今後はますます増えるであろうと予想されています。そこで、保障や保険はもちろんですが、福利厚生も含めたシェアワーカーにフィットする新しい制度を作りたいという思いで開発しました。

_今回のプランの特長を教えてください

糸原さん:大まかにいうと、月額1,500円(税別)で、シェアワーカーたすけあい共済を中心に、シェアワーカーのリスクに特化した補償と、3,500以上の福利厚生の特典、シェアエコの働き方に関するイベントや相談、政府や自治体へのプロジェクト参加機会という支援が得られるというものです。

 

その1 もしもに備える助け合いの仕組み

通勤時の事故から、出産祝い金、お見舞金、コロナ保障など、シェアワーカーとして長く生きていく上でのライフステージの安心が「たすけあい共済」でサポート可能になります。

 

その2 会社員並みに充実した福利厚生

会員になると、福利厚生サービス、WELBOX(ウェルボックス)のサービスが月額費内に含まれます。有名サービスの割引券から健康診断やスポーツジムの割り引き、レジャー割引券など3,500以上の特典を使うことができます。

 

その3 シェアエコの働き方支援

確定申告のイベントや、社会保険や年金の勉強会、助成金の情報など、シェアワーカーが直面するリアルな悩みを解決できるイベント開催したり、相談窓口を開設し、働きやすさをサポートします。

 

その4 プロジェクト参加機会

政府や自治体への意見交換や共同プロジェクトへ参加できるといった機会を予定しています。

 

__開発に関して苦労したところはどんなところですか?

加藤さん:シェアワーカーといっても家事代行やUber Eatsなど多くの職種がありますが、なるべく多くのシェアワーカーが助かるものを考えました。また、僕らシェアワーカー当事者が作ったことで、「これリアルに必要!あったら嬉しい」という項目をピックアップできたと思っています。

 

【こんなときに使える!】という具体例はこちらでチェック!
https://sharing-economy.jp/ja/wp-content/uploads/sites/2/2019/04/a19b65149ea2a1785787bd7a717d414e.pdf 

 

_どんな人にメリットとなるのか、具体的な活用方法を教えてください

糸原さん:色々な使い方があると思いますが、フリーランスや専業シェアワーカーとして独立するならまず入っておいて損はないです。

 

【副業シェアワーカーのメリット】

・シェアワーカーに特化した情報がメールマガジンで届くので、情報収集の手間が省ける

・ウェルボックスの福利厚生で日常を豊かにカスタマイズできる

・会社員の人は業務外であるシェアワーカー時の保証はないので、もしものときに安心

 

【専業シェアワーカーのメリット】

・これ一つ、たった1,500円で各種の保証が得られるのはお得!

・個人でも福利厚生を利用できる

・確定申告や補助金などの制度が変わった際にお知らせが届くなど、今必要な情報がメールマガジンで得られる

 

加藤さん:シェアワーカーの安心安全に特化したオールインワン型のサービスなので、「何かあったときはここで対応策を探せばいい」という安心の受け皿になります。シェアワーカーとして働くのであればぜひ入っていただきたいですね。もちろん僕たちも加入して活用します。

 

__どうやって入ればいいのでしょうか?

糸原さん:基本的にはHPから必用情報を登録するだけでOKです。無事登録できたら完了メールが届きます。
毎月15日までに申告すればいつでも退会可能です。まずはお気軽にお試しください。

※出産祝い金は1年以上在籍されている人に限ります。


加藤さん:3月18日からプレ登録を開始して、4月1日からサービス開始となります。申込先着100名まで、シェアワーカーのプロに30分個別相談できる特典もありますので、ぜひご利用ください。

 

__シェアワーカーの方にメッセージをお願いします。

糸原さん:私たちは、これまで当たり前と思われていたフリーランスの安定感のなさを覆したいと思っています。会社員ならサポートや共済は当たり前だけれど、フリーランスやシェアワーカーにとってはまだ「なんでないの?」と思う方は少ないのが現状です。その必要性を啓発していくのが私たちシェアリングエコノミー協会の役割であると思っています。

掛け金も少額なので決してそれだけですべての負担がまかなえるものではありませんが、シェアワーカーにとって大きなはじめの1歩だと思っています。

 

加藤さん:個人事業主が自分で必用なものを探して選べば入れる保険は世の中に沢山ありますが、これ1つでシェアワーカーにフィットしたプランをまかなえるものはありません。

シェアワーカーで生活をしていく人は今後、確実に増えていくことが予想されます。これまでのホストからシェアワーカーへ。長く働けるための保障や働き方を支えるインフラのひとつにこの「シェアワーカー 会員サポートプラン」が役立つであろうと実感じています。