スマホタップで”プロのガードマン”を予約できる

家の手伝い、生鮮食品の買い物、犬の散歩、荷物の郵送…。
Uberの成功がキッカケとなり、スマホタップから暮らしに便利なものがいつでも、どこでも手に入るサービスが生まれてきました。こうしたサービスは「Uber for X」とカテゴライズされ、シリコンバレーを中心に一大ムーブメントに。「Shyp」や「Blue Apron」など、Share! Share! Share!でも過去に紹介したサービスがあります。

今回、紹介するBannermanもその一つ。スマホの専用アプリから「FBIの審査に合格したプロのガードマン」を予約できるオンデマンド型シェアリングエコノミーです。これまでプロのガードマンを雇うには規模が小さすぎたホームパーティや、個人のイベントにも1時間50ドルから雇えるシステムを実現しています。

創業者の体験から生まれたアイデア

セキュリティの購入ハードルを下げるBannermanは、創業者Johnny Chin氏のアイデア。旅行で海外を転々としているうちに遭遇した危険な体験から「安心して出入りできる場所を増やしたい」と強い想いが込み上げ、サービス開始に至りました。Bannermanが本社を置くカリフォルニア州では年間10万近くの襲撃事件が起きており、セキュリティの必要性は高まる一方です。

レストラン、マンション、福祉施設やオフィスと、スタートから4年でBannermanユニフォームを着たガードマンを至るところで見かけるようになりました。とくに企業の利用が増え、SpotifyやWeWorkのようなスタートアップから、Ciscoにも利用されています。

次はあなたが作るシェアリングエコノミー

サンフランシスコに加え、ロサンゼルス、ニューヨークと都市部への進出もスタート。2016年からは堅調に利益を出しているニュースもあり、ガードマン、ユーザーともに今後も伸びていくと期待が高まります。

創業者の体験がキッカケとなり、「Uber for X」トレンドに乗っかったセキュリティサービス。AirbnbやUberもまた、創業者たちの体験から生まれたアイデアと聞きます。次に波を作るシェアリングエコノミーの賜物は、あなたの体験に眠っているかもしれません。

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