「こんなビール、できたらいいな」 というたった一人の空想を実現し、特別なビールを仲間とシェアできる、サッポロビール×キッチハイクの新サービス“HOPPIN’ GARAGE”。今回は、関西で第一号となる“HOPPIN’ GARAGE”に参加された、クラフトビール店を営む森さんにお話を伺いました。

__森さんが、HOPPIN’ GARAGEに参加されたきっかけを教えてください

きっかけは、前職(良品計画)時代の後輩がたまたまサッポロビールの方を私の店に連れてきてくれたんです。そこから、HOPPIN’ GARAGEのことを知って、「面白そうだな!」と企画に参加させていただくことになりました。

__普段はどんなお仕事をされていますか?

元は良品計画で社員として接客サービスの指導をする仕事をしていました。そこから、「もっとお客様と深くコミュニケーションをとる仕事をしてみたい」と、クラフトビール専門店&バーで7年ほど働き、2年前に自分の店として大阪にクラフトビール・ビアバー「エデン特急」をオープンさせました。

__森さんが思う、クラフトビールの魅力とは?

クラフトビールの魅力は一言でいうと「手造り感と多様性」だと思います。さまざまな国の文化や製造背景が絡み合ってできあがった個性的なビールは、どれも奥深い魅力があります。日本でも、最近は30~40代という若い世代の造り手がビールを造っていますが、彼らのこだわりや熱い思いを直に聞いたりして、それを人に話して共有しながら飲める楽しみがクラフトビールにはあると思っています。ここ数年で、ぐっと認知度が上がりましたが、もっと多くの人にクラフトビールのことを知ってもらえたら嬉しいですね

__どういう想いを込めて、今回のビール「Night Rally」を造りましたか?

HOPPIN’ GARAGEは職種を問わない一般の方が参加できるものですが、私はクラフトビールを提供する側のプロ。ですので、レシピとしてはビールの歴史の長さや種類の豊富さを表現するために、ドイツのシュバルツという黒ビールと、ベルギーのチェリービールの造りの考えをミックスする表現方法を取りました。見た目はひと癖ありそうなな黒ビールでも、口に入れるとチェリーの甘い香りと味わいが広がります。そんな“意外性”を楽しんでもらえたらなと思って造りました。飲んだ瞬間に「えっ、思っていたのと違う!」と思わず隣の人と話をしたくなる、そんな酒場の会話のタネになるようなクラフトビールが僕は好きなんです。

__こだわりポイントを教えてください

味だけではなく、パッケージにもこだわれるのがHOPPIN’ GARAGEの面白いところ。先ほどお話した“二面性”をキーワードに、プロのデザイナーさんたちと相談をしながら、トランプのキング&クウィーンで表現しました。黒ずくめのライダーが、ヘルメットを脱ぐと実は長髪の女性だったというような、いい意味の裏切りを表現しているんです。とても気に入っています!

__お披露目イベントは12/24に大阪・堺の無印良品で行うそうですね

はい。HOPPIN’ GARAGEは造るだけではなく、Pop-Up形式の試飲会で一般の方にお披露目するのですが、それをどこで、どんな風にやるのかも自分で案を出せるんです。僕は、前職の良品計画という縁があったので、「イオンモール堺北花田の無印良品の店舗(世界最大の無印良品で、さまざまなイベントも行う実験的な店舗)でやってみたい!」とダメもとで提案したのですが、結果的にOKが出まして。すごく嬉しかったですね。HOPPIN’ GARAGEの“モノづくり精神”は無印良品のコンセプトとも近いと思ったんです。
当日は数量限定の試飲会の他に、私の店から持ってきた、変わり種クラフトビールの販売も行う予定です。偶然その場に通りがかった人にも、クラフトビールの魅力や楽しさを少しでも感じてもらえたらなと思って企画しました。

__HOPPIN’ GARAGEに参加されてみた感想を教えてください

初めは、「ユーザーが造りたいクラフトビールを造ってくれて、サッポロビールさんには一体どんなメリットがあるのだろう?」などと考えていたのですが(笑)、参加していくうちに、酒場をシェアするイメージに近いのかなと思うようになりました。造り手が考える理想のビールとPop-Upを、どんなお客さんが楽しみに来てくれるのか、マーケティングの一貫としてとらえているんです。広告や宣伝とはまた違った、とてもリアルで新しい参加型マーケティングの手法ですよね。試飲できる人数には限りがあるので、大都市だけではなく、地方都市でも十分出来ると思います。「実はクラフトビールが好きだけど、一緒に飲んだり語れるコミュニティがない」と言う人にも、HOPPIN’ GARAGEに参加することでコミュニティが生まれるきっかけになりますよね。ビール造りはコンセプトをあれこれ考えて、応募して審査に通って…と少し時間がかかりますが、自分の近くで開催されるPop-Upに参加するならとても気軽にできると思います。

__これから挑戦してみたい目標などあればおしえてください

私は、クラフトビールのビギナーの方に、そのビールのストーリーや背景を知ってもらって、その人に合うビールをおすすめするのが仕事。自分の店だけではなく、百貨店の物産展で出店したり、都内のお店で一日店長をしたりと、全国に飛び回っています。これは、販売と飲食の両方の経験があり、どちらも好きだからできることかなと思っています。客層や年齢、地域によってどんなクラフトビールをおすすめするのか、その作戦を立てるのが面白いんです。
今回は、自分で造ったビールを自分で考えた場で発表するというとても貴重な経験をさせてもらい、とても感謝しています。個人的な目標としては、4月に東京・銀座にオープンするMUJI HOTELでも、HOPPIN’ GARAGEのPop-Upができたら面白そうですよね!
新しいこと、面白いことにこれからもどんどん挑戦していきたいと思っています。

この記事の登場人物
  • 森シュンロウ
    1975年兵庫生まれ。クラフトビール・ビアバー「エデン特急」店主。店舗経営の傍ら“ビールをたのしくする人”として、セミナーやイベントサポート、コンサルティングでも活動。クラフトビールの管理から機器メンテナンス、サービスからライターまでこなす、全国でも数少ないビールの何でも屋。
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