世界人口の15%が”オフィスへ行かない”時代へ突入ーーー

会社に所属しながらもオフィスへは行かない、会社に所属せず場所を選ばず仕事する。こうしたリモートワーカーは増え続けており、2035年までに世界人口のおよそ15%がオフィスを離れて働く時代がくるだろうと推測している専門家もいます。「どこでも仕事ができる」時代を背景に、「空きスペースをオフィスとして利用できる」サービスが多く登場してきました。競合を抜きん出て成功しているひとつが、LiquidSpaceです。

LiquidSpaceは一言でいえば、オフィス版Airbnbです。空きスペースを持ち合わせているオーナーが仕事ができる場所としてサイトに登録すると、スペースを探しているリモートワーカーからの予約が入ってくる仕組みとなっています。予約ができる空きスペースの中には、MariottやHiltonのような高級ホテルも含まれており、リモートワーカーだけでなく、出張中のビジネスマンなど幅広い層にサービスを展開しています。

[引用]: https://liquidspace.com/

[引用]: https://liquidspace.com/

法人利用を視野に入れた「Mobility Manager」機能

スペース検索では、住所、期間、具体的な日時、必要に応じて価格、アメニティの複数項目をフィルターにかけて絞り込みます。サンフランシスコや、ニューヨークのような北米でも起業が盛んなエリアに集中し、現在では世界730都市以上2,800にものぼるスペースが利用可能です。

LiquidSpaceならではの機能「Mobility Manager」は、会社に所属している在宅ワーカーを会社が管理でき、スペースの確保や、出社しているかどうかを確認できる仕組みとなっています。リモートワークでネックとなる”統率面”を徹底サポートすることになります。

[引用]: https://liquidspace.com/

[引用]: https://liquidspace.com/

オフィススペースの多様化で後押しされる「働き方改革」

LiquidSpaceは、ただの場所貸しサービスにとどまりません。2014年に、オフィス家具の最大手Steelcase、商用不動産会社CBREより大規模な資金を調達し、業務提携までいたりました。スペース貸しだけでなく、不動産からオフィスソリューションまでを「LiquidSpace Network」として展開するトータルサポートこそが、競合の多い市場で勝ち続けている理由でしょう。

空きスペースの有効活用といえば、国内でもスペースマーケットやスペイシーのビジネスモデルが注目されています。「働き方改革」の号令がなされ、ワークスタイルが見直されている時代に、こうした仕事できる場所への期待が高まっていくばかりです。