わずか2ヶ月で国内のコロナ感染者数が10倍になり、2度目の緊急事態宣言が発令された2021年1月。飲食店は時短営業を余儀なくされ、この先生き延びるための収入源の確保に悩まれていることと思います。そこで今回は、コロナ禍でも飲食店がすでにある「遊休資産」とシェアサービスを活用して新たな収入源を生み出す方法と最新事例を詳しくご紹介します!

初期費用、掲載料0円!お店のファンを作りながら新商品を販売できる「Makuake」

Makuake は、あたらしいものや体験の応援購入サービス。プロジェクトページに掲載していいなと思った人が応援購入すると、実行者からサポーターにリターン(飲食チケットや商品など)を提供していくというもの。

「現在のサポーターは200万人以上。ECサイトとの一番の違いは、作り手の背景やこだわり、生産者の思いをしっかりと読み込めるようなページ作りにしている点です。応援や共感してくれるお店のファンを作れるので、コロナ後でも良質なリピート顧客を獲得することができます」(株式会社マクアケ キュレーターマネージャー細田芽衣さん)

仕組みは手数料20%を引いて80%をバックする成果報酬型。初期費用と掲載料は無料なのも魅力的です。注意点としては、新商品しか取り扱わないのが条件となること。


【成功事例】
食事券の販売等で、63万円集めたレストランバーも!
「日本酒を世界に」を掲げ、パリに2019年に新店舗をオープンさせた三軒茶屋のWAKAZE(醸造所&レストランバー)。コロナでフランス国内の飲食店が営業停止となり経営に苦しんだ末に打ち出した、オリジナルのグッズ付きの食事券販売(酒購入10%割引付き)で、63万円を集めたそう。https://www.makuake.com/project/wakaze-sake/

現在20%の手数料を5%値引きして、さらにプロジェクトページの制作を無償でサポート中。これまで500件以上のプロジェクトを展開してきたマクアケのノウハウをアドバイスしてもらえるのは魅力的。トップページのリンクから登録を!https://www.makuake.co.jp/news/1907/

 

飲食店内でイベントを企画して新規のお客様を集める「TABICA」

TABICA(https://tabica.jp)は、自分の好きを体験、シェアするマッチングサービス。街の案内人として地域の飲食店全体を盛り上げる企画することはもちろん、飲食店オーナー様がご自身のお店を舞台にイベントを作ることで、新しいルートからお客様を集めることが可能になります。

【成功事例】

1. 銀座の飲食店が体験費500円×5人のイベント企画で+αの収入も
座でイベントを実施している飲食店の場合、1回5人集めて、TABICA体験費500円/人 +飲食2,000~3,000円(※お店の客単価くらい)のダブル収入を得ているそう呑み歩き・お酒のグルメ・食事人気体験ランキング」もチェックしてみてください。
https://tabica.jp/categories/meal/tags/nomiaruk

2.人気ホストと組んで地域のツアーを企画する
豊洲築地エリアの食べ歩きツアーで大人気のTABICAホスト経堂さんの本職はシステム開発エンジニア。「TABICAのホストは趣味や好きがベースにあるので、その街を楽しんでいる人が多いですね。面白い所や生きた情報が集まるので、プロのガイドさんたちが顧客になることも少なくありません」と話す。TABICAのツアーでホストが紹介した飲食店への送客効果も見込めるのも大きなメリットに。

「やる気はあるけれど、シェアサービスに慣れてないしどうしよう……。TABICAではそんな飲食店の皆さんに向けたホスト説明会を実施しています。一緒に紹介ページを作ろうなどのサービスもありますので、ぜひ活用してみてください」(株式会社ガイアックス おはまさん)

 

飲食店シェフが出張料理の副業で月20万稼げる「シェアダイン」

出張料理サービスプラットフォームNo.1の「シェアダイン」は、シェフと家庭を個人間でマッチングするプラットフォーム。離乳食から生活習慣病まで、日常の食にまつわるサービスを提供するシェフは現在900名。「コロナの影響で、外出自粛でも美味しい料理を食べたいというニーズは高まっており、店舗での料理提供が難しくスキルと時間を持て余している一流レストランのシェフたちの登録も増えています。仕事の掛け持ちもOKなので、副業で月20万円稼ぐシェフもいらっしゃいます」(株式会社シェアダイン 井出さん)

【成功事例】

1.コロナで飲食店をたたんでシェアダインをメインにしたREKIさん
1回3時間で12品、約4回分の夕食を提供しているREKIさん。「手数料は料金の20%前後。自分で価格を決められるのが最大のポイントだと思います」

2.店舗で働きながら空いた時間にシェアダインで活動中のRyuさん
レストラン勤務と月20件以上の出張シェフを掛け持ちするRyuさん。「レストランには店舗ならではの緊張感や学びがあり、出張シェフには目の前でお客さんが喜んでくれるやりがいがあります。今はその両軸でやっていきたいと考えています。出張シェフでは、レストランメニューのアレンジからお客様からのリクエスト、糖質制限食なども作るので、スキルアップにもつながっています。シェアダインは日常に寄り添うサービスなのでリピートも多く収入が安定できるのが嬉しいです」

プロフィール撮影や料理撮影、予約が入りやすくなるコツが学べる、無料のシェフ登録説明会「出張シェフ」デビュー応援プログラムというサービスも!
https://sharedine.me/shokuiku-media/chef_20201126/

 

 

飲食店が空き駐車場を活用して収益化を図る「akippaマルシェ」

会員数210万人の駐車場予約サービス「akippa」が新たにスタートした「akippaマルシェ」とは、akippa駐車場で、キッチンカーや野菜などの販売を行うというサービス。

コロナ禍でフードトラックを始めたい飲食店事業者、密を避けて美味しいものを買いに行きたい巣ごもり需要、飲食店の空き駐車場スペースを収益化したい人とまさにWin-win-winの取り組みとなるサービスとして注目を集めています。

「2020年の12月17日から東京と大阪で実証実験がスタートしました。空き駐車場でお弁当を販売したり、1月20日からは駐車場で野菜を販売する試みも始まっています。飲食店様の今だけ空いている駐車場スペースの活用としても効果的です。興味がある方はぜひお問い合わせください。みんなでコロナを乗り切りましょう」(akippa株式会社 田中大貴さん)

 

 

「Airbnbの体験」を活用した飲食店経営で海外向けのオンライン体験を企画!

続いては、飲食店での知見を活かし、Airbnbのオンライン体験ホストとして、食の知識を世界に発信することで新しい収入源を得た事例をご紹介します。

日本酒の魅力を世界に発信する「日本酒バル どろん」を経営する株式会社チドリアシの和田さん。コロナ前は、外国人旅行者向けにAirbnbの体験ホストを活用した独自のフードツアービジネスを展開し、独自に集客ができていたものの、現在はコロナで旅行業と飲食店のダブルパンチに。そこで今、新たな取り組みに挑戦しているという。

「今後の事業の投資は、本格的な海外向けの越境ECに注目しています。たとえば、新しいオンラインショッピングの形として、河童橋など日本ならではの買い物体験を海外に向けて提供したり、Airbnbを活用した日本酒教室をオンラインで開催するなど。時間がある今だからこそ、コロナが落ち着いたら将来できることを考えていきたいです」(株式会社チドリアシ和田さん)

ソムリエに学ぶ居酒屋&日本酒文化体験
https://www.airbnb.jp/experiences/1679811

 

 

飲食店で宅配物を受け取るという新しい収益のカタチ「ecbo pickup」

コロナもありEC化率で荷物があふれ出す日本。2030年には流通荷物数は3倍が予想されている。宅配ロッカーやコンビニも限りがあります。そこに目を付けたのが、“世界中のモノの循環を滑らかに”をコンセプトに掲げる株式会社ecboの工藤慎一さん。

物流の問題を配送や倉庫の改善ではなく、ユーザーの荷物へのタッチポイントポイントに着目したという「ecbo pickup」は、飲食店などの店舗で宅配物を受け取るというもの。自宅でなかなか宅配物を受け取れない人と、宅配物の受け渡しができるスペースを持つ店舗を繋ぐサービスで、店舗の空きスペースを活かして、新しい収入源を得ることができる。

「利用者はお店の徒歩5分圏内に住む地域住民なので、荷物をピックアップするついでに食事をするなど、新たな固定客を作ることにもつながります。作業はアプリを立ち上げ荷物をカメラでスキャンして、レジ裏やストックスペースなどで荷物を預かり受け渡しするだけ。荷物を受け取るごとに収入が入ります。オリジナルの保障制度もあるので安心してご利用いただけます。

JRさんに出資いただいたこともあり、サービス開始4年で日本の主要駅周りはカバーできるようになりました。Amazon Japanと提携し、まずAmazonの荷物を取り扱えます。。コンビニや郵便局での預かりにも限界がありますので、ぜひ地域の飲食店さんも活用して副収入を得ていただきたいですね」(ecbo株式会社工藤慎一さん)

詳細はこちらでご確認を!
https://pickup.ecbo.io/pickup/owner

 

以上、コロナ禍でも飲食店様が手軽に取り組めるさまざまなシェアサービスの紹介でした。ぜひ興味のあるサービスについては、気軽に各社にお問合せくださいませ。

 

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