先日、渋谷のsubaCOで行われた SHARING CAFE。「シェアをみんなのものに」というキーワードで月1度シェアリングエコノミー協会により開催されています。今回のテーマは「ママ×仕事」。ママのできるをシェアで仕事にする方法をお伝えすべく、家事代行マッチングサービス「タスカジ」、送迎・託児の安心頼り合いの「AsMama」、ママの新しいはたらくカタチを実現する「代官山ひまわり」というママをサポートする3社さんをゲストスピーカーに招いて行われました。

ゲストスピーカープロフィール

NPO法人代官山ひまわり」土屋 絵美さん
大学卒業後、航空会社、広告代理店、移住したシンガポールの制作会社で勤務。2人目妊娠中にフリーでライター活動開始。帰国後に出会った代官山ひまわりの働き方に感銘を受け、以後団体のコアメンバーとして運営に携わる。2児の母。

タスカジ」akiさん
短大を卒業後、金融機関に勤務。転勤族の夫と結婚後は2児の母として子育てを中心にしながらも小学校の非常勤講師、宅建の資格取得、ママ友へのお料理教室などを開催。2018年よりタスカジに登録し、タスカジアンバサダーとして料理、作り置き、整理収納をしている。

AsMama」サポーター(ママサポ )内田 理絵さん
大学卒業後、インテリアショップ、建築会社に勤務。頼り先のない中、子育てと仕事の両立に苦労する。夫の転勤を機に埼玉に転居、自由な働き方に感銘を受け、AsMamaママサポとして参画。地域の交流会開催やお預かりを積極的に行なっている。7才4才の2児の母。

「子育てと仕事の両立がうまくできるか不安」というママの悩みをシェアエコで解決!

パネラーはシェアリングエコノミー協会の蓑口さん。
「今日ご参加いたただいたみなさんの多くが、子育てしながら、できる仕事を探していたり、シェアリングエコノミーサービスのことが知りたいというママさんだと思います。3社のサービスや働く先輩ママの声を聞きながら、具体的な働き方の方法をシェアしていきたいと思います」(蓑口さん)
まず最初は、蓑口さんによるシェアリングエコノミーに関する基礎知識講座から。

__シェアリングエコノミーって何?
最近シェアリングエコノミーという言葉を耳にした方もいると思います。これは、かつての日本でほとんどの人がしていた、“お裾分けの文化”だと私は考えています。それを現代のインターネットやSNSの力を借りて多くの人とマッチングできるようになったサービスがシェアリングエコノミーです。個人の持っているスキルが誰かの役に立ったり、メルカリのように要らないものを売ることでそれが報酬になる便利な時代になったというわけです。

__日本のシェアワーカーは若い人が多いの?
そんなことはありません。年齢を重ねればできる経験もスキルも増えるものです。たとえば、おばあちゃんが家庭料理のスキルを「タスカジ」でシェアしたり、愛車を使っていない時間「エニカ」でシェアしたり、長年食品会社で務めたおじいちゃんが退職後に「ストアカ」で包丁とぎの人気先生になったり…。会社員でなくても、リタイアしてからでも、もちろんママだってスキルをシェアすることで仕事になれるんです。

__シェアリングエコノミーにはどんな種類があるの?
シェアリングエコノミーは大きくわけて以下の5つに分類されます。
1.空間(空き家を提供する「Airbnb」や駐車場、倉庫貸しなど)
2.モノ(不用品を販売する「メルカリ」、傘をシェアする「アイカサ」など)
3.移動(カーシェアリング、自転車シェアなど)
4・お金(誰かの応援でお金が集まる「クラウドファウンディング」など)
5.スキル(育児、料理、家事、声など特技を生かすもの)
この中で一番多い、無限の可能性を感じるジャンルが5つ目の「スキルシェア」です。

スキルシェアを仕事にした先輩ママの声!

では続いて、この「スキルシェア」を仕事にした3名の先輩ママの声を聞いていきましょう。

__どんなスキルが仕事になっているのか教えてください!

土屋さん:「代官山ひまわり」は、企業からの仕事をチームで請け負うシェアワーキングを行なっている団体です。現在登録者数は渋谷区を中心に約160名。案件ごとにチームを作って仕事を管理するのが主な仕事です。一方で、チームの一員として実際に手を動かすこともあります。企業に出向くママ座談会から取材記事、英語の翻訳など在宅でできる仕事も多いです。基本は2名以上のチームなので何かあったときにもママ同士でサポートし合えるのが特徴です。

akiさん:私は「タスカジ」で作り置きなどの家事代行の仕事をしています。普段主婦としてやっていることがそのまま仕事になるので特別なスキルはいりません。仕事をしながら経験値を上げているイメージです。子どもの夏休みなどは仕事を休むなどスケジュール調整もしやすいのが気に入っています。

内田さん:私は「AsMama」でお子さんを預かるサポーターであるママサポの仕事をしています。
特別なスキルはなくて、自分の2人の子どもにその日だけ家族が一人増える感覚です。週末は丸一日お預かりすることも。一緒に田植えに行ったり公園に行ったり、お互いがよければどこに行ってもいいというルールで預かっているので、イベント感覚で楽しんでいます。他には30分の預かり、習い事の送迎、イベント企画も。これらの仕事の半分は自分の子どもを連れていけるので、気楽にできる点が気に入っています。

__これまでの会社に雇用されるという働き方とは全く違いますよね。

では、具体的な労働時間と苦労する点があれば教えてください

土屋さん:働く時間は 1日3~6時間、月収は月10〜20万です。子どもの習い事の送迎があるので、そのタイムスケジュールの隙間時間で働いています。細切れで自由に働ける仕事はシェアワーカーならではだと思っています。成果物に対して報酬が支払われるのもわかりやすいです。しいて言えば、注意すべきは時間のコントロールが自由にできる分、無理をしすぎてしまうこと。働きすぎと言ってくれる人もいないのでそこは気を付けています。とはいえ、チームでサポートし合えるので自分が体調を崩しても他のメンバーがフォローしてくれる安心感はありますし、住んでいる区の情報が得られたり、信頼できる仲間に出会えるのは大きなメリットだと感じています。まさに、渋谷という街全体で育児をしているイメージです。

akiさん:私は週3~4(1回3時間)、夫の扶養の範囲内で調整しながら働いています。料理を作るだけではなく、空いた時間でライターや講座の講師など伝える仕事もしています。最近では料理、作り置きだけではなく、整理収納にも力を注いでいます。家事動線が良くなると家事の時短にもつながりますので、ご依頼者さまからも好評です。「キッチンに立つのがたのしくなった!」とか「akiさんの料理を食べるようになってから風邪をひきにくくなりました」などと言っていただくときが何よりの活力です。ご依頼いただく家族の健康を支えていると思うと重要な任務かなと思っています。私自身、職業“タスカジさん”として発信していきたいですね。

内田さん:週5時~20時間(子連れ含む)、1時間600円で働いています。収入としては時短勤務時代の1/3程度ですが、休みの日に自分の子どもと一緒に遊んでもお金がもらえてラッキーと考えています。昔の田舎の子育てのように、近所の子を一緒に見ている感覚ですね。苦労した点は、主人の理解を得るのが大変だったこと。義理の両親も同居しているので、最初は大変でしたね。私がメディアに出る様子を何気なく見せたりしながら上手く巻き込んでいきました。今は理解してくれています。
拡大家族というとらえ方で、私もご依頼される方の家族の一員。「朝の30分送迎をお願い!」など私の一押しでそのママのやりたいことを助けられていると思うととてもやる気になりますね。

最後にどんな気づきがあったかを参加者同士でシェア!

最後は、今回のイベントに参加したみなさんに、気になる質問やどんな気づきがあったかをシェアする時間。

__AsMamaで子どもを預かる際に、ケガや破損など心配になることはありませんでしたか?

内田さん:子育てシェアのサイト上で、善意で預かる人を守る保険があるんです。過去に200件以上預かりましたが、私はこれを使うようなケガや破損はありませんでした。「何かあったらどうしよう…」が足かせになるのはもったいないと思います。慣れもありますし、ご依頼者やお子さんとの信頼関係があれば大丈夫です。基本的にはリピートが多いので、預かるお子さんは「内田さんちに遊びに来た」という感覚になるようでありがたいことに「帰りたくない!」と言ってくれる子も多いです(笑)。サービスとしては中高生の塾の送り迎えの需要が多くあったので、預かる年齢をあげました。ホスト側が預かる年齢も決められるので、無理のない範囲で働けますよ。

__仕事が決まってないけど保育園に入れたのはなぜですか?

土屋さん:求職中というステータスで保育園に申し込みました。現在はフリーランスでライターもしているので、「代官山ひまわり」の活動と合わせた時間で入園を申請しています。でも「代官山ひまわり」では幼稚園のママがほとんどですね。逆に幼稚園のような短い時間でも働けるということです。最近では、雇用主がいないシェアワーカーは保育園に預けられないということも以前ほどなくなってきていると聞きます。自治体では加点対象になることもあるようです。

__やりたいこと(スキル)はあるのですが、どうやって仕事に結びつけていけばいいですか?

akiさん:オンライン上での出会いとは言え、やはり信頼関係が何よりも大切なことです。タスカジの場合で言うと、誠意の伝わるレビューなどから新規のご依頼者さまにもつながります。 スキルを磨くことも大事ですが、困っている方のニーズを探ることもヒントになります。ですので、まずは困っている人同士の場(サービスを受ける側)に出向いてみると、提供する側のヒントになることも多いと思いますよ。頑張ってください。

みなさん、イベント開始前と後では顔つきも変わり、はつらつとした表情で積極的に質問をしたり意見交換をしていました。特に0~1歳くらいの赤ちゃんを連れた新米ママさんにとっては、こうした場はとてもありがたいですよね。

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