『この体験が、旅になる』をコンセプトに暮らしを体験として提供するTABICAが主催するGRID HARVEST FESTIVALに参加してきました。今回紹介する TABICA のホストは、銀座や赤羽のようなレトロな街を撮影しながら楽しむ体験を企画する、写真家の平塚音四郎さんです。町歩きイベントで悩みだった雨天中止を決行する平塚さんにホスト体験のこだわりについて聞いてみました。

ーー どこでTABICAを知ったのでしょうか。

TABICAから連絡を頂きました。ワークショップや写真体験は以前から開催しており、その様子をホームページで発信していました。これを見て、メールをしてくれたみたいです。もっと、何気ない身近で写真を楽しんでもらいたいと思い登録してイベントをやってみる事にしました。

ーー これまで様々な町歩き系のイベントを開催されているかとは思うのですが、初めて開催された時の事を覚えていらっしゃいますか。

初めては去年の9月です。この季節は町歩きには厳しい雨の土日ばかりで、キャンセルや延期が強いられてしまう日々が続きました。あまりにも続くので、イベントの開催前日に「雨天中止」を「雨天決行」に変更しまして、第一回の昭和記念公園の撮影を行ないました。

この時は、花の撮影がテーマとなっていたので、女性の方が殆どでした。雨の日だからこそカメラに使えるビニールケースや、面白い便利グッズを紹介して、こうした雨天だからこその発見を参加者みんなで楽しめました。私のTABICAに、雨天中止はなくなったのです。

ーー 参加してくださったゲストの方に声をかけられて嬉しかった言葉はありますでしょうか。

「今まで分からなかった事が解決した」と言われると、嬉しいですね。スマートフォンが普及して、写真を撮る事が身近になりました。TABICAでは、写真の世界で、疑問に感じた事、分からなかった事、曖昧な事に目を向けて、着実に落とし込む事を心がけています。

ーー どれくらいの頻度で開催されているのでしょうか。

雨かもしれないのですが、実は明日も開催します。厳密に言うと、当初はこの日にイベントを開催する予定だったのですが、フェスティバルと重なってしまい、参加予定にしてくださっていたゲストの方々に事情を説明して、お願いしてみたところ、予定を変更してもらえました。
一般的なホストとゲストという関係以上に親しくなる事で、お互いの状況を分かち合い、写真を超えてより良い間柄になりたいと考えています。

ーー TABICAでイベントを開くと、どんな発見がありますでしょうか。

毎回、新鮮です。私が TABICA とは別に主催しているカメラマンたちのスキルを向上させるためのサークルは、上手くなりたいというマニアの方が集まってそれも楽しいのですが、一方でTABICAには興味や趣味の延長線上でゲストの方々が参加します。初心者ならではの視点は、こちらも勉強になる事があります。記念写真は楽しい時に撮る!を基本になんでも主役にを心がけ、自然に上手くなる事を体験してもらいたいと思います。

ーー 平塚さんのご経験から、どのようなホストに向いているのか教えてくれませんか。

あまり自分の知識を教える姿勢は良くありません。教える側と、教わる側にはどうしても最初、温度差があります。相手の立場や目線に立って、何が一番知りたいのか、やりたいのかを汲み取ってあげるようにします。
写真に限らず、なんでも挑戦して参加して、その先に見える道を楽しんでもらえたら良いなと思います。