『この体験が、旅になる』をコンセプトに暮らしを体験として提供するTABICAが主催するGRID HARVEST FESTIVALに参加してきました。今回紹介するTABICAのホストは、埼玉県でアートクレイシルバーの教室「銀のイルカ」を主催している小寺恵さんです。都内近郊に限らず、静岡や名古屋など他県からもファンを集める凄腕ホストの小寺さんにお話を聞いてみました。
ーー TABICAを始めた経緯を教えてくれませんか。
「(TABICAが)始まりました!」という記事か広告を見て、クリックしたのが知ったキッカケでした。3年程前から、アウトドアや陶芸体験のような遊びを提供する「asoview」に登録していて、アクティビティの予約を受けていました。asoviewは、今後アクセサリー系のアクティビティを増やしていきたいとからasoviewで掲載しないかというお誘いのお電話をいただいてから続けていますね。
ーー シェアエコサービスで予約を受けるようになって何か変わりましたか。
カルチャーセンターでも(アートクレイシルバーの)教室を開いているのですが、参加される方は本気で資格を取得したいと考えていて、スキルを習得するのが目的です。TABICAやasoviewを始めてからは一回だけでいいから、シルバーアクセサリ作りを体験してみたいという興味で参加してくれる方のお相手をする事が増えました。
それから、(シェアエコサービスで予約を受けるときには)開催日の2、3日前など直前の予約が多い事も直前です。みなさん、「今週予定が空いてるけど、どうしようか。」といったレストランを予約するぐらいの感覚です。一方で、大切な日は前もって予約が入っていて、例えばもう12月23日(クリスマスの前々日)や、お子さんの誕生日をお祝いしたい日などは数ヶ月前でも予約が入っています。
ーー 参加者さんが申し込む動機が暖かいですね。そんな中で、小寺さんの特に心に残っているストーリーを1つ教えてくれませんか。
できちゃった結婚をされた夫婦がいらっしゃった時です。まだ結婚指輪がなかったので、どうせなら世界に一つだけのオリジナルなものを作りたいという理由で申し込みがありました。
お子さんと一緒に参加してくださったのは、今回が初めてでした。私も母なので、妊娠中や小さな赤ちゃんがいると出かけられるところが限られてしまう辛さが分かります。実際、小さなお子さんNGな体験教室も沢山あります。そんな中で、私はアートクレイシルバーを妊娠中に始めて、誰もが参加できる体験を企画したいと考えていたので、一つ目指していたものに到達できたと感じる事ができました。
当日は、奥さんと旦那さん、そしてお子さんの3人でいらっしゃいました。旦那さんは奥さんから「ほらやろうよ!」と言われて、詳細を聞かずに付いてきたみたいでした。最初はしぶしぶ説明を聞いていた旦那さんでしたが、シルバーを作り出すと「こういう事か。」と夢中になって、奥さんよりもシルバー作りを楽しんでくれました。私は可愛いお子さんの写真ばかり撮っていたのですが(笑)
若い方からご高齢の方まで、カップルで参加されるケースが多いのですが、どちらかというと男性が女性に誘われてしぶしぶ連れてこられます。しかし、実際にシルバーづくりがスタートすると、男性の方が長くこだわって、ヤスリがけをしていますね。「また、次回も行こうよ。」と誘っているのはいつも男性です。
ーー 実際、シェアエコサービスでどれくらい稼げているのでしょうか。
現在は、一回お一人3,000円で提供しています。これは材料費が別途になるので、実際にお支払いいただくのは3,000円の講習費+材料費となります。リングは大きさによっても多少変わるのですが、一つ2,000円くらいで出来ます。大抵カップルでいらっしゃるのですが、二人合わせて10,000円いかないくらいですね。材料費では利益を取っていませんので、カップルがだいたい月に5組いらっしゃるので、月に30,000円くらい収益がある事になります。
ーー TABICAやasoviewのシェアエコサービスがもしなかったら、どうでしょうか?
シェアエコサービスから参加してくれる方は、カップルさんを中心に新規一回の方が殆どです。普段はカルチャー教室で、定期的に習い事としてシルバーを作る方を相手にしているのですが、そういった方々に比べると一回で無茶な頼みを受けるので、その分自分のスキルが上がります。そして、毎回ラブラブな幸せオーラにお裾分けをして貰ってるような気はしています。シェアエコサービスは思いもよらぬ出会いがあるから楽しいです。そういった意味ではなくて困る事はありませんが、あることで得られたものが沢山あったと思います。
ーー どういう方がホストに向いていると思いますか。
想いはあるけど、細かいこだわりがない人だと思います。アートクレイシルバーのように、人が作るものには正解がありません。多少が型が曲がっていても、作った人がそれで良いと思ったのであれば、それで良いのです。私自身プロになりたいわけではないし、お客さんも決してそういう姿勢で参加しているわけではないと思います。楽しくお茶を飲みながら、仲良くわいわいやりたいものですし、「それじゃダメ!」みたいな厳しい指導はいらないのです。
都内だけでなく静岡や名古屋など他県から、この体験のために足を運んでくれる方もいらsっしゃいます。参加してくれた方には、心ゆくまでアートクレイシルバーを堪能して欲しいという想いがあります。シルバーづくりは通常2時間あれば十分なのですが、余裕を持って3時間取っています。せっかく来ていただいている方には、満足のいくものを持って帰って欲しいのです。細かく自分のこだわりを押し付けるのではなく、ちゃんと参加される方に楽しんでもらいたいという想いが強い方がホストに向いているのではないでしょうか。