『暮らし体験マルシェ』をコンセプトに暮らしを体験として提供するTABICAが主催するGRID HARVEST FESTIVALに参加してきました。今回紹介するTABICAのホストは、アロマやタロット占いの体験を提供する、松子さんです。仕事もプライベートも好きなことに全力で取り組む松子さんにTABICAでのホスト体験について聞いてみました。

ーー どういった流れでTABICAを始めることになったのでしょうか?

本業はライターと編集をやっていて、趣味で占いの勉強を始めました。じゃあ、占いをどこで提供するのか考えた時に、パッと思い浮かぶのが、占いの館か電話占いです。この2つだと、本当に困っていて占いに頼らざるを得ないような人しかいらっしゃいません。タロット占いの敷居をもっと下げて、気軽に足を運べるようなチャンスはないかと探していたところ、ブログを通じてTABICAからメールが届きました。TABICAは占いの結果そのものよりも体験する、やってみる方に重きを置いて、占いを提供できそうだなと思って始めました。

ーー 最初はメールで知ったんですね。

そうですね。TABICAを始める前は、個人としてカフェでイベントを開くこともあったのですが集客が大変で、また参加される方にも偏りがありました。TABICAプラットフォーム上で募集すると、さまざまな世代の方たちが参加してくれるので、毎回勉強になります。

ーー TABICAで初めて開催されたときのことは覚えていますか。

最初は、表参道散策を企画しました。内容としては、アロマショップやオーガニックを3,4箇所案内をして、お買い物の際にアドバイスをし、それから、カフェで占いをしました。最初は緊張しましたが、流れが分かっているスタッフさんがいてくれたので、スムーズでした。終わってから、「意外とできるじゃん!」と思いました。
ライター活動で身につけた臨機応変な対応能力というか、こういうのって実際に他のことでも生かせるんだなというのは、TABICAをやってみて気づいたことです。教えたり、場を回すことは、取材に通ずるところがあります。一方で、その場で完結するライブ感は、原稿が控えている取材にはない面白さでもあります。

ーー 今後、占いを本業にする予定はありますか。

本業にできれば良いですが、ライターも好きです。ライターも、占いも今はどちらも楽しいことしかやっていないので、どちらか選べと言われても、比率を変えることしかできないと思います。

ーー TABICAのプロフィールに”こわくない”タロットリーディングとありましたが、これについて詳しく教えてくれませんか。

占いは好きな人、嫌いな人で分かれます。嫌いな人のなかには、占いに「怖い」イメージを抱いている方もいらっしゃるのではないかと思います。占いをする占いの館は街角の佇んだところにあって、そしてタロットカードの絵柄にも問題があります。カードは西洋で生まれ、宗教っぽく、またカードによっては人が剣で刺されているイラストや、死神、悪魔の絵もあります。絵柄を見てすぐに分かるようにするために、こういう仕掛けになっているのですが、気軽にやってみたいという人には重すぎるんですね。
TABICAで企画している占いでは、明るいカフェやスペースで、カードも日本のイラストレーターさんが作ったライトなものを使用したり、怖くならない工夫をしています。
占いの館で構えているシリアスな占いではなく、占いができる友達に相談してみようくらいの感覚ですね。

ーー 松子さんは、どんな方がホストに向いていると思いますか。

やっぱり、人と話すのが好きな人ではないでしょうか。技術だけ持っているのでは不十分で、大事なのはコミュニケーションです。また、毎回違ったシチュエーションで、いろんな人に会うことになるので、形式通りきちんとこなすことを目的とするよりも、その場その場の対応や出会いを楽しめるような方が向いていると思います。

ーー 最後にこれからホストをやってみようかと悩んでいる方にメッセージをくれませんか。

とりあえずやる。やってみて、向いていなかったら辞めれば良いんです!また、最初一番大変です。準備も必要ですし、プランを考えて、下調べも入念にやらなければなりません。企画自体よりも、それまでの用意がきちんとできれば大丈夫です。とりあえず、やってみましょう。