今回、お話を伺ったのは、多拠点生活をしながら、旅するように仕事する「マルコさん」こと、小嶋 香統(よしみつ)さん。
マルコポーロから名前をとり、ご自身の見た目ともマッチして、「小嶋さん」と呼ばれることは少ないのだとか。
「ノマドワーカー」や「Workation」など、様々な言葉がありますが、どこかしっくりこず「タビジスト」という言葉を自身で作るところに、さすがインフルエンサーらしさを感じますね。
多拠点生活どころか、起業マインドもなかった会社員時代
マルコさんは、マーケティングで約6年、CADを使った設計の仕事で約8年の職歴を持っています。
「会社に属することが合わない」ということは感じながらも、当時は、独立や起業マインドを全く持っていなかったそうです。
きっかけは中国人の友人
ある日、日本でビジネスをしていた仲のいい友人が、中国に帰らなくてはいけない状況になりました。
そこで、ビジネスに誘われたのですが、当時は「ビジネスを自分でやる」という感覚がなく、断ったそうです。
ですが、そのときに友人に言われたセリフが、マルコさんが頭から離れませんでした。
「プライベートのみの関係であれば、いつか疎遠になってしまうかもしれない。
だけど、ビジネスで繋がっていれば、僕らの関係はずっと続く。」
他の中国人の友人たちも、当たり前に起業マインドや経営者視点を持っていることに驚き、マルコさんは、自分でノウハウを取り入れながら、少しずつ自分のビジネスを実践していきます。
「レア度」で見出した、差別化のインフルエンサーマーケティング
最初の転機となったのは、中国のSNS上での話。
10年以上前に、既に中国で当たり前になっていたインフルエンサーマーケティングを自身に取り入れ、マルコさんは、そこにオリジナリティを加えました。
マルコさんが取り入れたのは、「日本人が中国語」で、しかも「中国のSNS」で発信し続けているということ。
この「SSレア度」に、中国の大手企業やインフルエンサーたちが反応します。
そして、ここからが面白いところなのですが、彼らと会う場所は、東京なのでした。
こうして、マルコさんの地元名古屋と東京の2拠点生活が始まります。
ちなみに、中国語については、特別誰かに教わったものではなく、友人たちとのやり取りや独学で習得していったと言います。
元々、語学全般に興味があったということですが、こうしたところも「タビジスト」の適正なのかもしれませんね。
第3の拠点は、日本全国 そして、世界各国
そうして、マルコさんが思い描いていたのが、第3の拠点。
それは、「どこ」という固定した位置ではなく、浮遊した拠点のようなイメージでした。
会いに行きたい人がいるところが、マルコさんの拠点になります。
それは、日本全国はもちろん、世界中がフィールドなのです。
ですが、さすがにこれ以上、拠点を確保することは、財政面にも影響が出てきます。
そこで出会ったのが、クラウドファンディングで資金を調達した、あるサービスでした。
毎月定額制のシェアサービス「HafH」との出会い
「HafH(ハフ)」は、定額制で登録されているゲストハウスや古民家型住居など、国内外の滞在施設が毎月定額で利用可能なサービスです。
サイバーエージェントのクラウドファンディング、「Makuake」でクラウドファンディングが成功したことでも話題になりました(リンクはHafHのプロジェクトページ)。
会いたい人がいる地域で、登録されているところを探し、住居も仕事場も見つけられる。
まさに、マルコさんが思い描いていたサービスでした。
マルコさんは、HafHのプロジェクトに出資し、先行登録者100人に贈られる「HafH First 100 Neighbor’s」にもなっています。
コーリビングと「タビジスト」
「コーリビング」という言葉、ご存じでしょうか。
「シェアハウスよりも外に対してオープンで、短期型のゲストハウスよりも、長期滞在に通じたコミュニティ形成を大切にする」文化です(HafHのプロジェクトページより一部抜粋)。
そして、HafHの施設は、単なる宿泊施設ではなく、仕事が出来るスペースがあること。
さらに、定額制で登録施設が使い放題ということ。
正に、マルコさんが提唱する「タビジスト」のあり方でした。
なお、なぜ「タビジスト」という言葉を使うかは、こちらの記事に詳しくまとまっています。
https://alis.to/marco/articles/aZqmlnjEByO0
HafHは、2019年3月にサービスが開始になったばかり。
マルコさんは今後もSNSやブログプラットフォームで、実際に使ってみた感想や追加機能案などを発信していくということで、そちらもチェックですね!
マルコさんが目指すもの
マルコさんは、「情報格差はビジネスになる」という確信をもって、タビジストの生き方を実践しています。
そして、そこにある想いは、「情報格差をなくしたい」や「日本を盛り上げる」ということよりも、もっと根本的なものでした。
それは、「真っ当に頑張っている人に、ビジネス化するノウハウやスキームを提供したい」ということです。
この「真っ当」というのは、決して「地道にコツコツ頑張っている方」とイコールではありません。
マルコさんが言う「頑張っている人」とは、自分のセンスを信じ、新しい事に常に挑戦する人。周りから反対されたり、すぐに評価されなくても、やり続ける人。
例えばそれは、ブロックチェーン技術を活用したアプリを作ってしまう学生。
足の引っ張り合いや既得権益に潰されることなく、ビジネスとして一つのパッケージを作っていく。
その「成長の果実」を、一緒に共有できるコンサルタントでありたいと、マルコさんは言います。
これからも、ブロックチェーン分野やインバウンド、VRや暗号資産(仮想通貨)など、各先行分野で「日本の先駆者」として活躍されるマルコさん。
今後も、マルコさんの活躍から目が離せません。
マルコさんの事業内容は、以下から確認できますよ。
https://peraichi.com/landing_pages/view/marcolab