7月3日にシェアリングエコノミー協会主催で開催された「シェアワーカーサミット2021」。
ここでは、「アフターコロナに自分を活かして月10万円稼ぐ!」と言うテーマで、2人のトップシェアワーカーによる具体的なアドバイスをご紹介します。シェアワーカーのために新たにつくられた協会認定サービスなども。これからシェアワーカーになってみたい、興味があると言う方必見です!

 

加藤こういちさん
webマーケター、シェアリングエコノミー実践家。「タイムチケット」全国売上1位。現在は、好きを仕事にしたい人のためのキャリアコーチングや個人向けマーケティング支援などを行っている。

 

糸原えりかさん
シェアリングエコノミー協会個人会員事業責任者。シェアワーカーとして、毎日さまざまなシェアサービスを使って生活をしている。「ストアカ」のオンライン料理教室では開講3ヵ月で1位を記録。1年間の受講人数は5,000人を超える。

__Q1 シェアワーカーの働き方の魅力とは?
加藤さん:僕が考えるシェアワーカーの魅力は3つあります。
その1 自分のスキルや個性を生かして第二の収入源ができること
その2 平均2~3日で販売スタートができること
その3 サービスは個人商店街なので、販売者と購入者につながりが生まれやすいこと

やりたいことがあれば、短期間で初期投資もなくスタートできるし、購入者と直にやりとりすることで良くも悪くもダイレクトに反応が得られるのがシェアサービスで働く面白さです。
シェアリングエコノミーサービスは2030年までに14兆円規模の市場と言われており、これは現在のコンビニの市場規模を超えるような大きさです。さらに、ストアカの調査によると、コロナ後でも86%がオンライン講座を継続して利用したいという声もあり、アフターコロナでもオンライン中心の稼ぎ方ができることはキャリア上大事になっています。

__Q2 自分を活かすシェアサービスの選び方のコツはありますか?
加藤さん:利用者の多いシェアサービスはたくさんの人の目に触れるので売りやすいと思います。もしくは、利用者がまだ少なくても伸びているシェアサービスもねらい目ですね。あとは、各サービス内で人気のカテゴリーと自分のやりたいこととの相性もあると思います。さらに、たとえばストアカだと30~40代の女性が多いといったように利用者の属性を調べるのも大事なポイントです。

__Q3 ゼロから始める売れるサービス企画の作り方とは?
糸原さん:私の場合は、少し料理が好きという程度だったので、誰かにサービスを提供したいなと考えたときの名前付けにはこだわりました。これは正直コンテンツの内容の次に一番重要だと思っています。たとえば、「料理できます!」だとあいまいでわかりにくいしもっと上手な人はいるので全然売れませんでしたが、その次に「1時間で5品の料理教室!」と具体的なタイトルにしたところ、手に取ってもらえるようになりました。
試行錯誤しながら自分オリジナルのネーミングを見つけられるといいと思います!

__Q4 自分のスキルの値段の付け方はどうすればいい?
加藤さん:これはいろんな考え方があると思います。最初はシェアサービス上で隣に並ぶサービスの金額と比較して決めるといいと思います。その後、レビューの評価の満足度が十分に高ければ、値上げしてもいいでしょう。
ちなみに僕は、忙しい時は単価を上げ、暇なときは低めにするなど自分の稼働可能な時間で変動させるようにしています。忙しいから販売停止にしてしまうのはもったいないという考えです。

糸原さん:私はまずは最低単価からトライして、レビューなどの反応を見て内容をブラッシュアップしながら徐々に金額をあげていっていますね。

__Q5 初期レビューを3件集める方法とは?
加藤さん:レビューがないとお客さんも来てくれませんから、レビューを貯めるのはとても大事です。でも最初はみなレビュー0ですからね、どうするかというと僕はSNSなどで知り合いに告知して、相場より安めにしてまず使ってもらうようにしています。あとは初めから文章を作り込んで新着サービス一覧の露出のタイミングを狙って公開することもありますね。

糸原:シェアサービスにおけるレビューは本当に大切ですよね! 私もレビューはとても重要視していますし楽しみのひとつ。1つ1つスクショして大事に保管してSNSで告知として活用することもあります。

__Q6 100人規模のzoomセミナーをする際の注意点とは?
糸原さん:これはもう慣れと事前準備あるのみです! あらかじめ使い方ページやログイン方法のアナウンスも大切。当日は何かとバタバタしてしまうので、早めに部屋をオープンするといいと思います。本番では、基本的な質問を減らして、建設的な質問に注力できるよう、わかりやすい資料作りも重要です。
あとは、チャット欄やグループワークにはブレイクアウトルームも活用すると大人数でも濃い内容のセミナーになると思います。

そして、終了後に使った資料はできるだけ参加者に配布すること。本番の画面共有だけだと中々細かい部分までふり返れないので、これはとても喜ばれますしリピートにもつながると思います。

__Q7 スキルの見つけ方がわかりません!
加藤さん:自分ではそうは思わなくても、他の人から見るとすごいスキルだと思う場合もありますよね。あとは、シェアサービスを実際に見て回ることで、世の中のスキルが実際に売れるのか見えてくるので、商店街を見回るように、シェアサービス内を徘徊してみるのも大事です。
糸原さん:あまり難しく考えずに「こんなことやってみたら面白いかも」という程度でもいいと思います。知り合いなど壁打ち相手を見つけて、あれこれ試すのも手です。

__Q8 時間のやりくりや継続するコツを教えてください!
自分の好きな時間に働けるシェアワーカーは、仕事とプライベートの境目がなくなってしまいがちなので、自分の働く時間割を作ってメリハリをつけるのが継続出来るコツかもしれません。仕事の種類としては、「好きな事」と「得意な事」の両方があると働く上でバランスがとりやすい気がします。
あとは、複数の仕事をする場合、1つは自分で時間やタスクをコントロールできるもの(納品型など)にするといいですね。
それと、私の場合は楽しくなるとつい休みを忘れてしまうので、「意識して休みをとること」も心掛けています。

 

__Q9 シェアワーカーとして知っておくと良いサービスはありますか?
加藤さん:シェアリングエコノミー協会では、シェアワーカーのための2つのサービスを作りました。

まずは、シェアサービスの提供者が現場で役立つシェアエコの基礎知識が学べる「シェアエコあんしん検定」です。この検定に合格すると自分のページに検定合格番号が入るので、対外的にも安心感が得られる取り組みとなっています。

 

二つ目は、「シェアワーカー会員サポートプラン」。シェアワーカーが安心して働けるための業界初となるサービスで、共済や賠償責任、健康支援に福利厚生と、A~E5種類のサポートプランがあります。現在第一期メンバーを100名募集中です。詳しくはこちらを!https://share.jp

 

【まとめ】
イベント後、参加者の方から「勇気付けられた!」「かっこよかった!」「勉強になった!」とたくさんのコメントやSNSでの反応、シェアサービス事業者様からのメッセージなどをいただいております。私たちシェアワーカーが誰かのキャリアのきっかけになれたらという思いで開催した今回のイベントでですが、トップシェアワーカーの皆様にお話いただくことができ、運営事務局としても心より感謝申し上げます。
皆さまのシェアワーカーとしての素敵なデビューができることを応援しています!