で、WeWorkは日本にいつやってくるの?
以前、本メディアで紹介したWeWorkが、東京出店まで秒読みではないか!?とノマドワーカー界隈でささやかれています。正式な発表はまだ公になっていないものの、2月にソフトバンクから3億ドル(日本円で約340億円)の資金調達をし、世界で利用されているビジネスSNS「LinkedIn」で、WeWorkが東京配属のポストを幾つか募集していることからも、近々OPENする説は濃厚になりつつあります。
アジアでは、すでに中国(上海、北京)、香港と韓国の4拠点でスペースが営業中。いずれの都市も、オフィススペースの賃料が比較的高く、起業家やフリーランスがオフィスを個人で借りるにはハードルが高く、WeWorkの特徴が大いに発揮されています。世界16カ国(アメリカ本国含め)の市場にマーケットインを果たし、順調に会員数を増やしています。
横展開だけでなく、コンテンツも拡充
WeWorkは、ただコワーキングスペースを運営し、利用可能な拠点を増やしていくだけの会社ではありません。世の中に変化をもたらそうと奮闘する起業家、アーティスト、スタートアップ、NPOを「クリエイター」と称し、「クリエイター」を支援するプログラムが登場しました。
そのプログラムとは、創業すぐのWeWorkを支え、WeWorkに支えられてきたクリエイターたち向けに2017年3月に発表された「Creator Awards」。このシステムは、事業のステージに応じてIncubate、Launch、Scaleの3部門より公募され、入賞したクリエイターたちには助成金が付与されるというもの。準備されている助成金の総額は2,000万ドル(日本円で約24億円)。
また、4月にはオフィスツール版のAppStoreと呼ぶべき「WeWork Services Store」をローンチ。Office、Salesforce、Shopifyをはじめ、WeWorkメンバーはストアを通じてビジネス向けソフトウェアを利用できる。オフィススペースだけでなく、オフィス全般のインフラを一括網羅しようというのが狙いです。NYで実験がはじまる”Do what you love”
これまでWeWorkをあくまで「コワーキングスペース」として紹介してきましたが、去年より、立ち上げ本拠であるニューヨークで「WeLive」と「WeWork Wellness」というコワーキングスペースとは直接関係のない事業をはじめました。それぞれ、マンスリー型の賃貸住宅、フィットネスの予約システムを提供しているサービスです。
創業者のAdam Neumann氏はインタビューで「世界を変える」と話し、コワーキングスペースの提供は序章にすぎないと答えています。WeWorkが唱える”Do what you love”には、仕事に限らず自分の好きなことをやろうという意味が込められており、WeWorkの「世界を変える」活動はまだ始まったばかりなのです。