株式会社スイッチオブボイス代表取締役 鳥山真翔さん

ビジネススキルから趣味の習い事まで、あらゆるスキルが気軽に学べる人気のシェアリングエコノミーサービス「 ストアカ 」。そのストアカを始めたきっかけは2年半ほど前。俳優やアイドル、著名人などを指導するボイストレーナーの鳥山真翔さんは、プロのゴスペルシンガー。「人の声がどこで響いているか見える」という共感覚を生かした発声・表情筋の第一人者でもあります。そんな鳥山さんが考案した1回完結の「美顔ボイトレ」講座が小顔になると今話題沸騰中! そんな声のカリスマにお話を伺いました。

__ストアカ で先生をはじめたきっかけを教えてください

始めは趣味向けのゴスペルの講座を副業として始めました。それまではTV番組のオーデションブームもあり、デビューを控えたアイドルの子たちなどプロ志向のボイストレーナーがメインの仕事でした。デビュー前で時間がないアイドルたちの歌を仕上げるために「一撃で声が変わる方法」は、誰よりも考えたかもしれません。やがてオーデション番組も下火になってきた頃に、その経験を生かしてモデルの子や一般の人に向けてもっとカジュアルにボイストレーニングをしてみたいと思ったのがきっかけですね。

__「美顔ボイトレ」はどういう ストアカ 講座ですか?

僕自身、元々歌がすごく下手だったんです。どうすれば上手く歌えるんだろうと思って注目したのが表情筋でした。その後、整体師やエステ、DNA栄養学などさまざまな資格を取得し、骨格や表情筋について知識を深めていく中で気づいたのが、“多くの人が正しい発声ができていない”ということ。たとえば、極端に言うと声は顔の上半分(鼻から上あたり)にしか響きづらいのですが、みなさん下半分の口周りの筋肉しか動かしていない。表情筋をよく使う人でもわずか20%程度しか使っていないんです。

ストアカ 「美顔ボイトレ」資料

さらに、正しい発声は正しい呼吸とも関係していますが、年齢とともに呼吸が浅くなると、声がこもるし、代謝も悪くなり、頬もたるみ、左右のシワができたり、シミができたり…もうデメリットしかないんですね。よくある小顔のマッサージなんかは一過性のものなので、自発的な筋肉を動かし声を出すことは、お金もかからないし有酸素運度にもなるしいいことばかり!
それらを、「美顔ボイトレ」と名付けて、座学と表情筋の動かし方とボイストレーニング各10分程度で改善していきます。簡単に見えて結構ハードなんですが(笑)、終わる前と後では、みなさん顔がかなり変わっています。

__声にまつわる、実は知られていないことってありますか?

たくさんあります!たとえば、涙袋の下の筋肉が、筋膜(という膜)でお腹の筋肉とつながっているので、そこを使うと腹式呼吸になり、結果的に腹筋も鍛えられるということ。
また、一番知られていないのは、女性は35歳から閉経にかけてホルモンバランスが変化することで1オクターブくらい声が低くなる変声期があるということ。それに抗わないと若々しい発声は維持できません。つまり、声は鍛えれば何歳でも若返ります! 正しい発声をしていればお酒を飲んでも声がつぶれないし、のども痛めません。

美顔ボイトレについて語る鳥山真翔さん

__どういった方が受講されていますか?

始めは女性限定だったんですが、徐々に男性も増えてきて。年齢は10代から70代の方まで本当に幅広いですね。こっそりプロの声優さんがいらっしゃることもあります(笑)。
歌が上手になりたい人、最近高い声がでなくなった人、顔のたるみを解消したい人、ビジネスでプレゼンが上手くなりたい人…。声や顔にまつわる悩みは本当にさまざまだし、「変わりたい!」と思う人が多いんだなと改めて感じています。たくさんの人に出会い、新たな悩みを知る度に、「僕ももっと深い知識を勉強したい!」と学びたい欲が増えるし、刺激をもらっていますね。

__ストアカ でレッスンをする上で心掛けていることはありますか?

可能な限り1回で完結すること。分かりやすい指導で1度教わっただけで一生使える知識になること。顔の変化や声の出し方に衝撃を感じてもらうこと。あとは、ダメな発声をインプットさせて「ダメなやりかた」を知ることで、正しい発声に近づけていくというのが僕のメソッドです。さらに嬉しい効果としては、正しい発声をするとアドレナリンやドーパミンを司る脳下垂体を刺激されるので、気持ちが高揚してきます。講座が終わる頃には表情も晴れやかになってみなさんすがすがしく帰って行く姿は見ていて嬉しい瞬間ですね。

ストアカ 「美顔ボイトレ」講座について語る鳥山真翔さん

__ストアカ を始めて変わったことはありますか?

昨年も1年で500人もの方とお会いできました。本当にたくさんの方が受講していただいたおかげで、今ではボイストレーナーと美顔ボイトレ業が5:5程度にまでなりました。僕一人では指導力に限界があるので、実は8年前に「Switch Of Voice」というチームを設立したのですが、さらに活動を広げるために昨年「株式会社スイッチオブボイス」と法人化しました。世の中に僕たちの活動を広げると同時に、指導者の育成も頑張っているところです。
また、ストアカ内でゴスペルを教える講座もしているのですが、「美顔ボイトレ」講座をきっかけに、歌うことが楽しくなって「仲間たちと習得した発声技術を共有したい!」と、そちらの講座を受講してくださる方が増えるという相乗効果も出ています。
先日リリースしたゴスペルソングのCD『スズアメザクラ』にも、その生徒さんたち100人にコーラスとして参加してもらいました。大きなスタジオでレコーディングしたのはとてもいい思い出です。

ゴスペルソングのCD『スズアメザクラ』

__今後挑戦してみたいことはありますか?

最近では、企業のビジネス研修に呼んでいただく機会も増えました。今後は、学校教育にも興味がありますね。音楽の授業で習う「大きな口を開けて歌う」というのは、発声上は実は間違いだ!ということをもっと小さい子たちにも伝えてみたいです。
音楽は“スターを目指す職業”から“シェアして楽しむ趣味”へシフトしているんだなと実感しています。今後も、さまざまな活動を通してもっと多くの人たちと音楽を共有できたらいいなと思っています。

__これから ストアカ で先生をはじめてみようかなという人にアドバイスを!

1回で完結する講座からスタートすることがおすすめ。〇○だけでいい、とか1回だけでいいという手軽さはポイントだと思います。あと講座のタイトルは重要ですね。実際は本格的で難しいことをやっていたりするんだけど、タイトルはキャッチーにするとまず目をとめてくれると思います。それと、“思い立ったらまずやってみるスピード感”は大事にしています。ストアカなら失敗しても大きなリスクもありませんし気軽にトライできますよね。
ストアカは僕にとって人生の大きなチャンスになりました。ぜひ一歩を踏み出して、夢をカタチにしてみてください。