「シェアサービス」という言葉を聞いて、何を思い浮かべますか? だれかの家や車などを、必要なときに必要なだけ手軽に借りられる。という印象をお持ちの方も多いのではないでしょうか。

一緒に行動することで知識や技術をシェアする「シェアアクティビティ」も、シェアサービスのひとつ。海外出身の先生宅で一緒に現地の料理を作り、食べて、仲良くなる。そんな新しい形の料理教室を実現させる「TADAKU」は、まさにここにカテゴライズされます。

今回は、代官山で行われたTADAKUの春イベント「TADAKUで春の食卓、世界の食卓」に行ってきました。

倍率10倍!超人気の8カ国バイキング

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会場は抽選で選ばれた参加者80人で大賑わい。なんと800を超える応募があったのだとか。
3カ国、5カ国と国ごとに料理が置かれたバイキング形式で、各テーブルに各国の先生がスタンバイし、料理の説明をしてくれました。

ごはんとおかずという感覚で自然に食べられるインドネシア料理

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まずはインドネシアのリーラさんから。

【メニュー】
・NASI KUNING(ココナッツミルクとターメリックごはん)
・AYAM BAKAR (グリルチキン)
・PUDING BUSA(いちごのジュレと卵白のプリン)

NASI KUNING(ココナッツミルクとターメリックごはん)はインドネシアでお祝い事の時に作られるもので、神に感謝するという意味合いで山の形に盛りつけるそうです。ココナッツミルクの香りが程よく香り食べやすく、香草の風味が効いたジューシーなグリルチキンと一緒に、思わずがつがつ食べてしまいました。
デザートのプリンには甘いのが好きな人用にと、練乳も脇に用意されていました。

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リーラさんは日本に来て十年以上になるそうですが、TADAKUをはじめたのは3カ月前。
インドネシア料理は辛いものが多いため、日本人向けに辛さを抑えて提供するよう努力されているということ。
日本の給食に慣れたお子さんはインドネシアの辛い料理が苦手だそうで、辛いものと辛くないもの二種類を用意しているんだとか。
日本食ではそばと納豆が好きであるというお話も印象的でした。

ハーブとタイ茶が香ばしい!タイの料理

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続いては、タイ出身のティップさんのお料理。

【メニュー】
・CHICKEN LETTUCE WRAP(チキンのレタス巻き)
・PAD KRA PAW(ガパオライス)
・THAI TEA PANNA COTTA(タイ茶のパンナコッタ)

CHICKEN LETTUCE WRAP(チキンのレタス巻き)は、ハーブの香りがしっかりとする鶏挽肉と、レタスが抜群の相性。
THAI TEA PANNA COTTA(タイ茶のパンナコッタ)は、タイ茶の香りが初めてで新鮮でしたが、風味と食感がマッチしていておいしくいただけました。

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友達の紹介でTADAKUの先生になったというティップさんは、ニューヨークにあるお菓子学校の卒業生。
お母さんから教わったタイ料理にアレンジを加えたりと、研究熱心で料理が大好きだという情熱が伝わってきました。

インド料理屋さんでは見かけないインド料理

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お次はインド出身のガヤトリさんのお料理。

【メニュー】
・SPROUTED MUNG SALAD(緑豆の芽のサラダ)
・ACHARI PANEER(チーズのスパイスマリネ)
・CHICKEN MALAI MAKHNI WITH RICE(バターチキンカレー)

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ACHARI PANEER(チーズのスパイスマリネ) は、チーズとは思えないほどの歯ごたえが新鮮で初めての食感。なんでも、インドのチーズを使用しているそう。料理方法はマリネですが、噛む度にチーズの香りがぐっと増し、煮込み料理のような味わい深さがありました。是非ともおつまみとして家で作りたい料理です。

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ガヤトリさんもアメリカでシェフをしていたプロの料理人。今回の料理は日本で手に入る素材でレシピを考えたそうで、入れるスパイスを減らしたりして、日本での再現性を高めたそうです。今回CHICKEN MALAI MAKHNI WITH RICE(バターチキンカレー)で使用したお米も、蔵前のスーパーで手に入るということを教えていただきました。

近所のコンビニに置いて欲しい!ミルフィーユパイ

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最後は、トルコ出身のエスマさん。

【メニュー】
・KOFTE(トルコ風ミートボール)
・BAKLAVA(ミルフィーユパイ)
・GREEN BEANS SALAD(インゲン豆のサラダ)

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KOFTE(トルコ風ミートボール)は、一口サイズのハンバーグ。小ぶりで食べやすく、口の中で肉汁がジュワッと溢れ出るほどジューシィ。ちなみに、読み方は「キョフテ」。
インゲン豆をほんのり煮て作るGREEN BEANS SALAD(インゲン豆のサラダ)は、生野菜のサラダよりも食べやすく、何度もおかわりをしたくなります。
デザートは、アーモンドの芳醇な風味としっとり食感がたまらないBAKLAVA(ミルフィーユパイ)。パイ生地×アーモンドは個人的には大好きな組み合わせです。近くのお店で販売してほしいほどのお気に入りになりました。

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エスマさんは、アメリカでもトルコ料理の先生をしていたというだけあり、料理の腕前も確か。異国情緒あふれる味付け、というよりも、今日の食卓にすぐ取り入れたくなるようなものばかりでした。

お店でも家でも食べたことのない、異国を一斉に体験

今回いただいた料理は、日本のスーパーでも手に入るよう、食材に工夫されているものばかりでした。普段手にとる食材の組み合わせを少し変えるだけで、国際的な料理のレパートリーが増やせるということに関心させられっぱなしでした。

たとえば、ある日突然、私が炊飯器の中にココナッツミルクを入れてご飯を炊きだしたら、家族は私のことをおかしくなった、あるいは何かを間違えたと判断するでしょう。しかし、炊きあがったごはんに合うインドネシア風の下ごしらえをしたグリルチキンを作っておけば、インドネシア料理のご飯とおかずとして認識し、味わってもらえると思います。素材を大きく変えずに、新しく組み合わせることで新しい食文化を取り入れられるということはとても良い勉強になりました。

この記事の登場人物
  • Riela(リーラ)
    インドネシアのバンドン出身。 日本に留学しながら、日本のコミュニティーグループや国際祭りにインドネシア食を紹介していた。 現在は2児のママとして、お弁当やホームパーティー料理をよく作っているとのこと。
  • Tip(ティップ)
    日本に来る前にはブラジルとアメリカに住んでいた。 ニューヨークでお菓子学校を卒業。ストリートフードに深い関心を持っている。
  • Gayatri(ガヤトリ)
    よく知られている北インドの料理から、日本ではあまり知られていない南インドの料理まで、さまざまな料理の教室をTadakuで開講中。
  • Esma(エスマ)
    過去にはアメリカでもトルコ料理を教えていた。現在は福生の米軍基地内で料理教室を開いているため、受講の際にはパスポートが必要とのこと。
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