日本にいながら、多国籍料理を味わう方法を、みなさんはどれくらいご存じですか? 野外フェス? 多国籍料理屋? フェスよりも種類豊富で、お店よりも身近。そんな欲張りな願いを叶えてくれるのが、その国ならではの家庭料理を現地出身の先生の自宅で習うことができるWEBサービス「TADAKU」です。

TADAKUで開催する公式イベントは、今回が初めて。ドキドキワクワクの初イベントは、80人の定員に対して800人もの応募が殺到!大成功を収めました。今回は前編でお届けしたアジア編に続き、ブラジル、ポーランド、ドイツ、ハンガリーの東欧~中南米編をお送りします!

トークセッションから開く異国への扉

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実は英語しゃべれない派に属する筆者。到着直後は、飛び交う英語にとまどいを隠せませんでした。「ちゃんと伝わるの?」「変な英語じゃない?」「そもそも日本語じゃだめなの?」と、ネクラ魂をここぞとばかりに発揮。なかなか輪に入れなかったのです。
そこで始まったのが、MCのTAOさんとそれぞれの国の先生によるトークセッション。

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今回の料理のポイントからいまハマっていることまで、TAOさんが日本語と英語を使いながらトークを進めると、先生も同じように日本語と英語で話しはじめます。

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先生方のお話はユーモアたっぷりで、思わず聞き入ってしまうほど。セッションが進むうちに、「外国出身の先生」から、一人の「人」として関心を寄せているのに気付きます。英語だから、日本語だからという言葉の壁が崩れていくのを感じました。

クセになる酸味に「おかわり!」がとまらない!カリーナ先生のポーランド料理

ポーランド出身のKarina(カリーナ)先生は、ポーランドの大学で芸術を学んだ後、来日。現在は画家として活動中。

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【メニュー】
・Pierogi ruskie(ピエロギ)
・Bigos(ビゴス:狩人のシチュー)
・Szarlotka(アップルパイ)

ザワークラウト、きのこやソーセージを煮込んで作るBigos(ビゴス:狩人のシチュー)は、ポーランド料理を知るにはまずこのスープから!というほどのポーランドの代表的な料理。ザワークラウトが入っているだけあって酸味が際立つお味ですが、この酸味がクセになって何度もおかわりしたくなるほど。

もう一品は、ピエロギ。餃子のようなお料理ですが、ポーランドでは様々な具を中に包むそう。お肉、野菜だけはなく、甘いデザートのピエロギも。ポーランドの餃子というだけあり餃子そっくりな見た目ですが、日本の餃子よりももっちり、しっかりした皮で食べ応えも十分!

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ポーランドでよく作られるというアップルパイは、カリーナさん曰く「日本のリンゴはポーランドのものよりも甘い」とのことで、ミックスベリーを入れてポーランドの味に近づけているそう。上にはカモミールの花を散らして、見た目もかわいいアップルパイもおかわり必須でした。

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ふだんは「ポーランドの餃子・ピエロギ祭り」など、楽しげな教室が開催されています。いつ行っても楽しめる季節ごとにメニュー数も多く、リピーターになってしまいそうです。

フェリース先生のドイツ料理

ドイツ出身のFelice(フェリース)先生はアメリカとドイツのハーフで、日本語と英語とドイツ語が話せるそう。英語びびりな筆者にも気さくにお話をしてくれました。今回作ってくれたのは、ドイツの伝統的なパンと家庭料理です。

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【メニュー】
・Linsen(レンズ豆の煮込み)
・Pretzels(プレッツェル)
・Rye loaf bread(ライ麦パン)

ストウブでぐつぐつと煮込まれた美味しそうなLinsen(レンズ豆の煮込み)は、ドイツではパスタに似たシュペッツレと一緒に食べる家庭料理。日本でいうカレーのように、どの家庭でもなじみ深い料理なのだそう。柔らかく煮込まれたレンズ豆は優しいお味で、ついつい故郷のお母さんが浮かんできそうになりました。

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Pretzels(プレッツェル)は筆者が知る固い固いプレッツェルとは違い、中はもっちもちで皮は香ばしく、そのままはもちろん、どの料理にも合いそう。かめばかむほどに味がしみ出るRye loaf bread(ライ麦パン)も味わい深く、気づけばフェリース先生のファンに。レシピが知りたいので、さっそく次回のレッスンへ参加することにします。

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幼いときから母と祖母の手作り料理を食べて育ったことで、いちからつくる料理の美味しさに魅了されてきたというフェリース先生。「いちからつくる」とその言葉通り、最近ついに製粉機を購入したそう。パン作りがさらに楽しくなったと、晴れやかな笑顔で話してくれました。

口の中でじゅわ〜っ!絶妙すぎる日本人向けタコス

メキシコ出身のFrancisco(フランシスコ)先生は、日本に来て今年で2年目。現在は外国語教師として働いていますが、アメリカでは15年間もレストランで料理の腕を磨いてきたのだそう。

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【メニュー】
・Tacos(タコス)

メキシカンなクロスがにぎやかなこちらのテーブルでは、ワカモレ、サルサ、チキンとポークの煮物をとうもろこしのトルティーヤに巻いて楽しむ、本格Tacosパーティが行われていました。

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一口サイズのタコスは噛むごとにみずみずしいトマトが広がって、ジューシィなサルサとお肉の旨みを思う存分堪能できます。

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TADAKUをはじめてまだ3ヶ月ちょっとのフランシスコ先生。味こそ本格的ですが、使用しているのは日本でも手に入りやすい食材です。生徒さんがおうちで実際につくっても本場の味が再現できるよう、工夫をしています。ちなみに、メキシコではアボガドが1キロで300円ほどだそう。ワカモレも作り放題ですね。

東欧のハンガリーからzsuzsa先生です。

ハンガリー出身のZsuzsa(ズシャ)先生がつくるのは、パプリカが有名なハンガリーの定番料理。

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【メニュー】
・Gombapaprikás(キノコとパプリカのトマトソース)
・Chicken liver pate with crunchy bread(チキンのパテ)

Gombapaprikás(キノコとパプリカのトマトソース)は、パプリカとマッシュルームの煮込みをフワフワのパスタと一緒にいただくもの。つくるのも簡単で、一番つくっていて楽しい料理なのだそう。

チキンのレバーパテは、ズシャ先生の子供時代の味。キャラメリゼされた玉ねぎが濃厚なパテです。

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ふだんのレッスンでもワインの提供をしていたりと、濃厚な味付けの多いハンガリー料理は家庭でも合わせてお酒を飲むことが多いそう。たしかに、こちらのパテもワインに合いそうなお味。お酒好きな人は特に、ハンガリー料理にハマってしまうかもしれませんね。

8か国のホームパーティ!言葉を越えたつながり

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楽しい時間が過ぎるのは早いもので、とうとうお開きの時間。止まらないおしゃべりとおかわりでおなかも心も満たされました。

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先生たち同士も、一段落すると他の先生のところへ行き料理を楽しんだり、参加者も交えて仲を深めていました。
来場者の中には、TADAKUを使用したことのない方もたくさん。ホームパーティのようにカジュアルな今回のイベントは、英語をはじめとした未知へ飛び込む抵抗感を見事に払拭してくれました。

満腹になったおなかをさすりながら、お気に入りの先生の次回のレッスンを楽しみに家路へ向かう昼下がりでした。

この記事の登場人物
  • Karina(カリーナ)
    ポーランド出身。日本に来て7年以上になる。王の都と呼ばれるKraków の大学で美術を学び、修士課程を卒業し画家に。でも、一番情熱を注いでいるのは料理。いろいろな風味が混ざった味が好きだけど、ポーランドの伝統的な料理も大好き。
  • Felice(フェリース)
    ドイツ出身。ドイツとアメリカのハーフで、両国の融合料理も得意。英語と日本語とドイツ語がはなせる。幼い頃より母と祖母の手作り料理を食べて育ったため料理好きに。製粉機を購入するほど、パン作りが大好き。
  • Francisco(フランシスコ)
    メキシコ出身。15人兄弟という大家族の中手際のよい母の料理を見て育ち、料理に目覚める。日本に来て2年目。
  • Zsuzsa(ズシャ)
    ハンガリー出身。TADAKUをはじめて3か月、自宅でハンガリー料理を日本のみなさんに楽しんでもらうのがうれしい。ハンガリーの味を日本で再現するための努力も欠かさない。
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