ココナラで雰囲気のある線画 イラスト やロゴデザインを出品中の松岡陽介さん(mccoy)

自分の知識やスキルを売り買いできるオンラインのマーケット「ココナラ」で、雰囲気のある線画 イラスト やロゴデザインを出品中の松岡陽介さん(mccoy)。松岡さんは、サントリー、アサヒ、Eテレ…誰もが知るおなじみのパッケージイラストやロゴなどを手掛ける売れっ子 イラストレーター さんです。プロとして第一線で活躍する彼が、なぜココナラで出品するのか、そのあたりのお話を伺いました。

__ココナラで出品しはじめたきっかけを教えてください

フリーランスでイラストレーターの仕事をはじめて16年くらいになるのですが、去年大きな仕事の契約が切れるタイミングがいくつか続くことがあって。軽い気持ちで保険として登録し始めたのがきっかけです。始めた頃は、商業向きの イラスト で単価も高いので、「どうせ誰も買ってくれないよな」と思っていたのですが、運よく2月から始まったプロ認定にしていただいたこともあり、ココナラでの活動も継続して行えています。

__どういった方が購入されていますか?

カフェやヨガ教室、うなぎ屋さんなど職種はさまざまですが、個人経営者の方からの依頼で、新しくオープンするお店のロゴデザインが一番多いですね。僕が作ったロゴで新しくお店が始まると思うと、とてもワクワクします。著作権は譲渡しているので、僕が作ったロゴがTシャツになったりグッズになっていくのも嬉しいですね。

イラストやロゴデザインを出品中の松岡陽介さん

__ココナラをはじめて何か変わったことはありますか?

たくさんあります。まず一番は、これまで仕事をしてきた、パッケージなどの商業 イラスト の場合は、やりとりするのが代理店の方やクライアントさん。実際に商品を手にするのは僕からは見えない一般消費者の方です。でもココナラの場合は、僕の イラスト を使ってくれる人と直接やりとりするので、良くも悪くも反応がダイレクトに来ます。そこがとても新鮮で。いいものができたときはすごく喜んでくれるのも嬉しいですね。
あとは、たとえば先ほどのうなぎ屋さんが、納品した後にうなぎを送っていただいたりして(とんでもなくおいしかった!)、そういった人と人とのつながりもココナラならではですよね。もちろん、みなさんその道のプロなので、仕事に対する熱量が高いのも、僕自身のやる気になります。

__出品する上で心掛けていることはありますか?

ココナラは直接対面しないルールなので、やりとりはココナラ内のトークルームになります。ですから、その方のパーソナルな部分を引き出すようなヒアリングは慎重に行います。そのお店をイメージする言葉や好きな場所など思いつく単語を箇条書きにしてもらって、その方の背景がイメージしやすいよう情報を集めます。そのやりとりが新鮮でとても楽しいんです。はじめは堅い雰囲気で、だんだんフランクに崩して様子を見ながら、その方の個性を引き出していきます。

ココナラの魅力を語る松岡陽介さん

__どのくらいの頻度で出品していますか?

他の仕事の兼ね合いもあるので、時期によってはお受けしていないこともあるのですが、平均すると月5~8本といったところです。

__イラストレーターを目指したきっかけは?

父がグラフィックデザイナーで、母が雑誌編集者だったので、身近に画材があって、日曜の朝はNHKの「日曜美術館」がついているような家でした。その番組をみんな見ていると思っていたんですけどね(笑)。小さい頃からすごく絵を周りの人に褒められて育ったので、絵を描くことが大好きになって、おだてられてそのまま仕事になった感じです。褒めて伸ばすって本当に大切だと思っていて。僕自身、今2歳の息子がいるのですが、褒める子育てを実践中です。ときどき、小さい子向けの絵のワークショップもしています。

松岡さんのお仕事道具。いつでも思いついたモノをデッサンできるノートと、 uniのシャープペン、(0.9mmと0.5mm)、Pelikanのジュニア用の万年筆 。

松岡さんのお仕事道具。いつでも思いついたモノをデッサンできるノートと、
uniのシャープペン、(0.9mmと0.5mm)、Pelikanのジュニア用の万年筆 。

松岡さんの鉛筆で行う下書き

とても繊細で独特なタッチの線画イラストが得意な松岡さんは、下書きは鉛筆で行うことが多いそう。

__これからココナラで出品してみようかなという人にアドバイスを!

イラストレーターに限らず、デザイナー、カメラマン、ミュージシャンとか、何かその道のプロとしてフリーランスで活動している方にも、登録してみると新たな気づきがあると思います。先日ココナラで行われたプロ認定の方たちの交流会に招いていただいたのですが、異業種の方たちとのお話はとても刺激を受けました。ココナラを通して、これまでの仕事を見直したり、新たに挑戦したりするいいきっかけにもなると思います。

スケッチ中の松岡さん