2017年7月、シンガポール発のお買い物代行サービス「honestbee(オネストビー)」が日本で本格的にサービスインしました。新しいもの好きの間では話題になっていたことが記憶にまだ新しいものですが、ローンチから4ヶ月を経て、少しずつサービスエリア内の生活者の当たり前にも根付きつつあります。

国内のシェアエコサービスの中でも、家事代行業界はレッドオーシャン。ANYTIMESタスカジお迎えシスター、どれも日々の仕事や育児に追われている、忙しい人たちに猫の手を差し伸べる便利なサービスばかりです。honestbeeは、そんな中でお買い物に特化し、スーパーマーケットでお買い物をするショッパーと、買い物を依頼したお客さんのもとへ届けるデリバラーによって成り立つシェアリングエコノミーです。

今回は、現役のショッパーとして活躍している山本さん、ゼネラルマネージャーの宮内さんに、honestbeeの裏側を特別にお聞きする機会をいただきました。

ーーー 『honestbee』でショッパーを始めたきっかけを教えてください。

山本さん:いま大学4年生なのですが、来年から食品関連の会社で働くことになりました。というのも、私は食べ物を食べることも、料理することも大好きなのです!これから食品を仕事にしていくために、私だけでなく世の中の人たちがどんなことに興味があるのか、どんな食べ物を好んで買っているのかを知りたいと思ったのがはじまりです。

そう考えている矢先に、一人の友達から『honestbee』のことを教えてもらいました。honestbeeのショッパーは、お客様の代わりに食料品をピックアップして買うことがお仕事です。私が知りたいと思っていたことを、お金を稼ぎながら学べるこの上ないチャンスでした。すぐに、ショッパーの申し込みをして、お仕事を始めました。

ーーー 実際にお買い物代行をしてみて、何か気づいたことはありましたか。

山本さん:honestbeeで求められているお買い物代行は、ただのお遣いではないということです。スーパーで仕事をする際には、「お買い物リスト」をアプリでチェックしながら進めていくのですが、リストが分かれば、お客様の献立内容が何となく想像できます。例えば、リストからお鍋を作りたいということが分かっていて、白菜が品切れだったら他になにか代用ができるものはないかと考えます。「私だったら、白菜の代わりに何を買おうかな、私だったらレタスかな・・・。」お客様の立場と、私の経験を合わせて提案してあげることが求められるのは、普通のアルバイトではなかなか味わえないやりがいがあります。
お客様から教えてもらうこともあります。お客様の中には海外から来られている方も多いのですが、皆さん共通してリストに入れているお菓子があったりもします。皆さん買うので、私も実際に買ってみてしまいました。honestbeeのショッパーをしていなかったら、このお菓子と出会うことがなかったと思うと不思議ですよね。

ーーー ショッパーでの失敗談を教えてください。

山本さん:英語を使うのに慣れていないのですが、海外のお客様から電話がかかってきた時に困ってしまったことがあります。電話がかかってきてすぐに、バーッと英語で説明をされた時には一瞬、ヤバい!と慌ててしまいました。私があまり英語が得意でないことを察してくれると、ゆっくりと丁寧な口調で説明をし直してくれました。
その時は何とかなったのですが、対応できないようなトラブルが起きてしまった時でもエリアを統括しているオペレーターさんに相談ができるので、いつでも安心して業務に取り組むことができます。

ーーー できるショッパーのコツを教えてください。

山本さん:そんな(笑)そうですね。お客様とちゃんと向き合って、お手伝いする気持ちは持つようにしています!お買い物では品切れや、商品があっても賞味期限が近かったりと、スーパーにいるショッパーにしか分からない情報があります。ただ「商品がありません。」と答えるのではなく、「では、こんな商品はどうでしょう?」と提案することは、ショッパーにしかできないことなので、お客様も喜んでくれます。リピーターで依頼していただく方も多いので、そうした方と積極的にコミュニケーションを取り合うことで、その人だったらこういう食べ物も好きかもしれないな、と個人に合わせた提案もできるようになっていくと、オンリーワンなショッパーになれるんだと思います!

次に、ゼネラルマネージャーの宮内さんに、honestbeeがこれから一体どんなムーブメントを日本に引き起こしてくれるのか、お話を伺ってみました。

宮内さん: honestbeeでは、誰でも簡単に仕事を始められるプラットフォームを用意しています。お買い物を依頼するユーザーはスマートフォンのアプリから、買いたい商品を選んで注文するのですが、ショッパー、デリバラー用に別のアプリも開発されています。。彼らは、自分の好きな時に、いつでもどこでも、仕事ができるような環境下にあるのです。これは、他のシェアリングエコノミーにあるような、時間や価値観に縛られないコンセプトに則って設計されているからです。

例えば、これまではお母さんが保育園にお子さんを預けてから、オフィスに出社して、現地現場へ駆けつけていたところが、現地に到着してアプリを起動したら仕事をすぐにスタートすることになります。これは、お互いにとって、無駄なコストを省き、有意義な働き方を実現できると考えられます。

そして、私たちhonestbeeが目指しているのは、ショッパーやデリバラーが個人の代わりにお買い物をするといったシェアリングエコノミーだけでなく、企業や地域、全体それぞれが「みんなでシェアしていきましょう。」という世の中です。

そのために、私たちが取り組んでいることは、需要と供給のバランスをなくすことです。サービスを提供する側、受ける側と分けてしまうのではなく、いつも利用しているお客様がある日はデリバラーになるかもしれないし、また来る日はショッパーになるかもしれない。逆に、いつもはお買い物を代行しているショッパーが忙しい時にはhonestbeeにお買い物を依頼するかもしれませんよね。

また、こうしたエコシステムで循環していくBeeたちの働きは、なにもお買い物の領域に限った話ではありません。現在は、グローサリー(生鮮食品)をメインに開始していますが、Beeたちが地域に根ざしたエリアでブンブン飛び回っている状態を生み出すことで、他の企業の配達を手伝えることだって十分にありえるでしょう。

企業だけでなく、地域にも同じことが言えます。honestbeeの特徴は、直接、依頼しているユーザーと会うことができ、話をすることができることです。日本には高齢化社会という無視できない大きな問題があります。現在は、NPO法人の方々がご高齢の方を見廻ったり、訪問介護を行なったりしています。Beeたちがこの代わりを果たせるのではないでしょうか、もしくはNPO法人の方々がBeeになるということもできます。私たちは、「地域密着型」のビジネスを目指し、展開していくことでより良い世の中を作っていくことに貢献できるのではないかと日々、模索しているのです。

この記事の登場人物
この記事の登場人物
  • 山本あみさん
    honestbeeでショッパーを務める大学4年生。来年から食品業界に就職することが決まっており、「もっと食品の現場を知りたい!」という思いから、ショッパーを始める。
  • 宮内秀明さん
    honestbee japanゼネラルマネージャー。立ち上げより1年間のテストオペレーションを牽引し、すべてに責任者として関わり、2017年7月20日の日本でのオフィシャルローンチを迎える。現在もhonestbee の顔として、持ち前の情熱を武器に粉骨砕身して会社、ひいては社会全体のために働いている。
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