パラレルワーカー moriさん

「 パラレルワーカー 」という働き方を知っていますか?
パラレルワーカー とは、平日は会社に勤めながらそれ以外の時間を会社とは別のことに取り組み収入を得ている人たちを指します。働き方が問われている近年、多方から注目を集めている働き方の一つです。

今回、紹介するmoriさんは普段は組織人事領域のコンサルタントとして働きながら、TimeTicketで個人のキャリアデザインをスキルとして提供する パラレルワーカー 。TimeTicketとは、自分の時間を30分3,000円から販売することができるスキルのシェアリングエコノミーサービスで、これまでもマッチングアプリ専門の写真を撮影してくれるカメラマンの佐々木さんや、恋愛相談が得意な矢内さんなど、様々なホストを紹介してきました。今回は、世の中を良くしていきたいという強い想いを持ち、その手段としてTimeTicketを器用に使いこなすmoriさんが考える、副業としてのTimeTicketの付き合い方について伺ってきました!

___ 簡単にmoriさんのことについて教えてください。

大学卒業後にコンサルティングファームに就職して、今も同じ会社に勤めています。入社2年目の頃からTimeTicketでのチケット販売を始めて、平日はコンサル(本業)、休日はTimeTicket(副業)の パラレルワーカー として働いています。

___ コンサルティング会社といえば忙しすぎて、副業まで手が回らないイメージがあります。そんななか、精力的に活動されるmoriさんは周りの方の目にどのように映っているのですか。

忙しさは時間に比例しないと私は考えています。やりたいことをやるのであれば、意識的に時間も作れるし、エネルギーも費やせると思うのです。
社会人経験を積めば積むほど、将来の可能性に満ち溢れた若い人たちが会社でわだかまりを感じて働いている現状を知ります。それは、若い人のパワーが最大限発揮できていないということになり、非常に勿体ないと感じます。この状況を変えることができれば、社会全体にも貢献できるのではないかと考えています。

___ 具体的にどんなセッションをされるのですか。

セッションを行なう上で意識している事は、「自分自身の価値観や志向が、キャリアにまつわる選択や目標の中にあるかどうか」です。自分の得意な事や関心事、価値観、志向等を、自分のキャリアにまつわる選択や目標に反映させることが最も大切なことだと思っています。これを、私は「自己投影型キャリア」と呼んでいます。

パラレルワーカー moriさん

___ 価値観や志向がない方もいらっしゃるのではないですか。

何かしら経験を積んでいる限り、どんな方にも絶対にあると私は信じています!
「この人にある大切なものは何だろう?」と、関心を持っていつもクライアントと接しています。
価値観に関して言うと、挑戦や繋がり、安心感、美しさ・・・等、人によって大切にしているもの(=価値観)は様々です。どうありたいか?という志向についても、対話を続けていけば必ず出てきます。

___ 90分でできるものなのでしょうか。

自分のキャリアは探求し続けるものでもあるため、90分ですべてを解決することは難しいですが、1回のセッションで価値観は必ず明らかになります。繰り返しセッションを受けているクライアントも多く、その方々はより満足度の高いキャリアを築かれています。
私自身も、各セッションで満足のいく結果が出せるよう、日々スキルを磨いています。

___ 購入される方はどのようなタイミングでくるのですか。

日々の仕事上の些細な悩みや、悶々と感じていることをクリアにしたい方がよくいらっしゃいます。例えば、「仕事にやりがいを感じづらくなった」、「将来何がしたいのかわからなくなった」、「仕事には満足しているが成長が止まった気がする」等です。キャリア相談といえば「転職したい」とか「復職したい」など、何か大きなイベントに関わる相談をイメージされるかもしれません。アメリカでは、若いうちから気軽にプロを頼って定期的にキャリアを相談する習慣があります。日本でも、そのような習慣を根付かせ、士気の高い状態で働く若い人たちを増やしたいですね。

___ TimeTicketといえば「対面」が主なサービスだと思うのですが、今まで出会ってきた方の中で特に印象に残っている方について教えてください。

社会人4年目くらいの女性の方で、転職を1回して人材会社に勤められていました。明るくパワフルな方でしたが、その方が抱えていた悩みは仕事にやりがいを感じられないということでした。最初は「会社を辞めようかな」と漏らし、会社に対して消極的だったのですが、自分が大切にしていることや求めていることを明確にしていくにつれ、今の会社でもやりがいを感じられるんじゃないかという結論に至りました。
彼女は組織での仕組みづくりや周りの教育支援に面白みを感じることがわかり、こうした仕事をプラスアルファでやってみることになりました。仕事が増えることは一見、マイナスなイメージを抱く方も多いかもしれませんが、彼女にとってのその選択はモチベーションを高めるものだったのです。
その方は、今でも定期的にセッションにお越しいただていています。

パラレルワーカー moriさん

___ TimeTicketを本業にしようと考えたことはありますか。

今のところありません。コンサルティングファームでの仕事も非常に刺激的だからです。
コンサルティングファームでは、様々な業界の企業や組織の課題と対峙する機会があります。一方、TimeTicketでは様々な業界・職種で悩みを持つ個人と接します。それぞれ焦点は異なりますが、キャリアデザインでの学びをコンサルティングの仕事に活かすこともでき、その逆も然りなので、こうしたパラレルな働き方が今の私にはフィットしているなと感じます。

___ もし、本業(コンサルティング)、副業(TimeTicket)の他にもう一つ始めるとしたら何を始めますか。

「心」がTimeTicketで提供しているキャリアデザイン、「頭」が本業のコンサルティングだとすれば、「体」に相当するものにチャレンジしたいです。
アートに関心があるため、何かその方面も交えて活動できればと考えています。

___ 最後にこれからTimeTicketを始めようと考えている読者の方々にメッセージをください。

チケットを出している時点で、自分の価値観や志向が反映された「自己投影型キャリア」を築く上で必要な行動がとれていると考えます。本人は気づいていないかもしれませんが、自分ができることや好きなこと、広めたいと思っていることを、無意識にチケット化しているはずだからです。やりたくないことをチケットにする人はいませんよね。
個人の価値観や志向が、社会的なムーブメントを起こすことだってできると思います。日本には、20代のうちからキャリア相談に定期的に金銭を費やす習慣はありませんでした。ですが、実際に私の価値観や志向が反映されたチケットに共感くださった多くの若い人たちが、私のチケットを購入しています。私のチケットが買われるということは、私の価値観や志向が、社会に根付いていなかった習慣の構築に繋がっている瞬間なのです。つまり、私たちの価値観や志向は、社会全体をも巻き込んでいくことが可能なのです。
TimeTicketにはそういった可能性が満ち溢れています。あなたのチャレンジが世の中をより良くすると思ったら、わくわくしませんか?